「うちのモルモット、最近ペレットばかりで飽きているみたい…」
「季節ごとに違う野菜をあげたいけど、何が安全なの?」
そんな飼い主さんに向けて、この記事ではモルモットが喜ぶ旬の野菜を季節別にまとめてご紹介します。旬の野菜は栄養価が高く、価格もお手頃。モルモットの食生活を豊かにしながら、家計にも優しい一石二鳥の選択です。
本記事は飼育経験と一般的な情報をもとに作成しています。記載している野菜の頻度・量はあくまで目安です。個体差がありますので、体調や食欲に異変を感じた場合は、必ずエキゾチックアニマルに詳しい動物病院にご相談ください。
モルモットの食事の基本|野菜は「副食」として考えよう

栄養バランスの優先順位とビタミンCの摂り方
モルモットの食事の基本は、まずチモシー(牧草)を主食として常に食べ放題にしておくことです。そのうえで、モルモット専用ペレット(ビタミンC強化タイプ)が1日の栄養の柱となります。野菜や果物は、あくまで「副食」や「楽しみ」として位置づけましょう。
特に注意したいのが、ビタミンCの摂り方です。モルモットは体内でビタミンCを合成できないため、毎日の補給が欠かせません。しかし、野菜だけで必要量を補おうとすると、糖分や水分の過剰摂取につながりやすく、栄養バランスが崩れがちです。ビタミンCの安定供給はモルモット専用のビタミンC強化ペレットから行い、野菜は「食事を彩る楽しみ」として取り入れるのが理想的です。
ビタミンC強化ペレット
「アブラナ科」の野菜について知っておきたいこと
本記事で紹介する野菜の多くはアブラナ科に属します。アブラナ科の野菜ばかりに偏ると、モルモットの体に負担がかかる可能性があるため、特定の野菜に偏らず、ローテーションで与えることが重要です。
アブラナ科の主な野菜には、キャベツ、小松菜、チンゲン菜、ブロッコリー、菜の花、大根の葉、かぶの葉、水菜、ルッコラなどがあります。
アブラナ科の野菜には「ゴイトロゲン」と呼ばれる成分が含まれており、これは体に必要なミネラルである「ヨウ素」の吸収を妨げる性質があるといわれています。そのため、毎日大量に与え続けると体の調子を崩す原因になることがあります。また、お腹の中で発酵しやすい性質があり、ガスがたまってお腹が張りやすくなる傾向もあります。モルモットはお腹のトラブルに弱い動物なので、与える量や頻度に気をつけたい野菜です。
対策として、同じアブラナ科の野菜を毎日大量に与えない、アブラナ科以外の野菜(パプリカ、きゅうり、にんじんの葉など)と組み合わせる、1日の野菜量の目安は体重の5〜10%程度に抑える、といった点を意識しましょう。
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春(3月〜5月)のおすすめ野菜
春は新芽や葉物野菜が美味しい季節です。
春キャベツ(アブラナ科)
通常のキャベツより柔らかく、甘みが強いのが特徴です。内側の柔らかい葉を少量、他のアブラナ科野菜と合わせて週2〜3回、葉1枚程度を目安に与えましょう。
菜の花(アブラナ科)
ビタミンCが豊富ですが、アブラナ科の中でも刺激が強めなので、月数回・ごく少量にとどめるのが安心です。
スナップエンドウ・絹さや(さやの部分)
シャキシャキした食感をモルモットが好みます。筋を取って生のまま少量与えましょう。中の豆ではなく、さやを与えるのが基本です。
三つ葉
香りが良く、食事のアクセントになります。少量を週1〜2回が目安です。
クレソン
ビタミン豊富で香りが良い野菜です。少量を週1〜2回与えましょう。
夏(6月〜8月)のおすすめ野菜
夏は水分の多い野菜が豊富。暑さで食欲が落ちやすい時期に役立ちます。
パプリカ(赤・黄)※特におすすめ
ビタミンCがトップクラスに豊富で、アブラナ科ではない貴重な野菜です。種とヘタを取り除き、細切りで少量、週3〜4回与えてもOKです。
ピーマン
パプリカ同様ビタミンCが豊富で、アブラナ科ではありません。苦みを嫌う子もいるので様子を見ながら与えましょう。
きゅうり
水分補給に最適ですが、水分が多いため与えすぎると軟便の原因になります。週2〜3回、輪切り2〜3枚程度が目安です。
モロヘイヤ(葉のみ)
栄養価が高い野菜ですが、種・さや・茎には体に良くない成分があるため、必ず葉のみを与えてください。少量を週1〜2回が目安です。
バジル・大葉(しそ)
香りが良く、夏バテ気味のモルモットの食欲を刺激します。1〜2枚を週に数回与えましょう。
トウモロコシのひげ
実ではなく「ひげ」のみがおすすめです。よく洗って少量与えましょう。実は糖質が高いので避けてください。
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秋(9月〜11月)のおすすめ野菜
秋は根菜やハーブ類、葉物が美味しい季節です。
にんじんの葉 ※特におすすめ
根よりも葉の方が栄養豊富で低糖質、しかもアブラナ科ではありません。葉は週3〜4回少量OKです。根(オレンジの部分)は糖質が高いので、週1回、薄切り1枚程度のおやつにとどめましょう。
春菊
香りが良くビタミン豊富で、キク科のためアブラナ科ではありません。葉を1〜2枚、週2〜3回与えましょう。
小松菜(アブラナ科)
秋〜冬が旬で甘みが増す、定番の野菜です。葉1〜2枚を週3〜4回程度が目安です。アブラナ科の偏りを避けるため、毎日連続で大量に与えるのは控えましょう。
水菜(アブラナ科)
シャキシャキ食感が好まれます。少量ずつ週2〜3回、他のアブラナ科とローテーションしながら与えましょう。
さつまいもの葉・つる
芋本体ではなく葉やつるがおすすめです。よく洗って少量与えましょう。
かぼちゃ(少量のおやつとして)
βカロテンが豊富ですが、糖質が高いので、月1〜2回、小さじ1程度のごほうび感覚で与えましょう。
冬(12月〜2月)のおすすめ野菜
冬は葉物野菜が甘くなる季節です。
チンゲン菜(アブラナ科)
与えやすい葉物です。葉1〜2枚を週2〜3回、他のアブラナ科とローテーションしながら与えましょう。
大根の葉(アブラナ科)
根よりも葉の方が栄養価が高い野菜です。葉付き大根を見つけたらラッキー。よく洗って少量、週2〜3回が目安です。
かぶの葉(アブラナ科)
大根の葉同様、葉の部分が栄養豊富です。少量を週2〜3回与えましょう。
ブロッコリー(アブラナ科)
ビタミンCが豊富ですが、アブラナ科でガスがたまりやすいので、週1回、小房1個程度にとどめましょう。
ブロッコリースプラウト(アブラナ科)
栄養価が高い野菜です。少量をトッピング感覚で週1〜2回与えましょう。
セロリ(葉の部分)
香りが良く食事のアクセントになり、アブラナ科ではありません。茎は筋が強いので葉を中心に少量与えましょう。
旬の野菜を与える時の5つの注意点
1. 必ず「少量から」スタート
新しい野菜を与える時は、まず少量だけ。便の状態を確認してから量を調整しましょう。
2. よく洗って農薬を落とす
できれば無農薬・有機栽培のものを選びたいですが、難しい場合は流水でしっかり洗いましょう。
3. 常温に戻してから与える
冷蔵庫から出したばかりの冷たい野菜はお腹を冷やします。10〜15分常温に置いてから与えましょう。
4. 水分の多い野菜は与えすぎ注意
きゅうりやレタスなど水分の多い野菜は、軟便の原因になることがあります。
5. 主食は「チモシー」、栄養の柱は「ペレット」
野菜はあくまで副食です。主食はチモシー、ビタミンCなどの栄養はモルモット専用ペレットから摂るのが基本です。野菜の量は1日体重の5〜10%程度が目安です。
季節に関係なく「避けるべき」野菜・食材
旬であっても以下は与えないでください。
絶対に避けたいもの
ねぎ類(玉ねぎ・長ねぎ・にら・にんにく)は、モルモットの体に害があるとされています。じゃがいも、特に芽と皮には体に良くない成分が含まれます。アボカドもモルモットには有害とされています。
豆類全般(いんげん豆・大豆・枝豆など、生・加熱問わず)も避けましょう。消化しにくく、糖質・タンパク質過多になりやすいためです。マメ科の牧草(アルファルファなど乾燥したもの)以外の豆は避けるのが無難です。
そのほか、チョコレート・カフェイン・乳製品・人間の加工食品全般も与えてはいけません。
基本的に避けたいもの
ほうれん草は、ある成分が多く含まれており、体への負担が大きいため日常的には与えないのが安心です。与えるとしても極めて稀に、ごく少量にとどめましょう。
生のお米・パン類・お菓子も避けたい食品です。
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