モルモットには、様々種類が存在しますが、その中に体毛が逆立ついくつかの種類が存在します。毛が逆立つ理由は、「ロゼット」と呼ばれるつむじのようなものがあるためです。このロゼットの周辺の毛が、逆立って見えたり、巻き毛のように見えることがあります。
モルモットの毛が逆立つ加減や、毛色の見た目の違いなどは個体差がありますが、ここでは日本で人気がある2つの種類を紹介します。
モルモットの毛が逆立つ種類
アビシニアンモルモット
アビシニアンモルモットは、全身にロゼットがある種類です。ロゼットがある部分は毛が逆つため、ダイナミックな毛並みを形成します。この独特なヘアスタイルによって愛好家が多く、ロゼットが左右対称にあって、見た目のバランスが整っているモルモットが、観賞的に価値が高いとされています。
左右が整っていないロゼットでも、まるで寝グセのような毛並みで可愛いと思いますが、左右対象のロゼットでバランスの良い毛並みの方が好まれる傾向があります。
モルモットの種類で最も一般的な品種は、「イングリッシュモルモット」と呼ばれ直毛短毛種です。それに比べるとアビシニアンモルモットは、数センチだけ毛が長い中毛種と呼ばれる種類です。基本的には、アビシニアンモルモットも直毛の個体が多いですが、ロゼットによって毛が逆立つことで、巻き毛のようになることがあります。
毛色の種類は非常に多く、個体によって様々なカラーバリエーションがあります。体毛が光が当たる加減でサテンのようにキラキラと輝く毛質の種類もいます。
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クレステッドモルモット
クレステッドモルモットは、頭部にのみロゼットがあるのが特徴で、頭の毛だけが逆立つ種類です。体の毛は直毛短毛なので、一般的なモルモットの種類のイングリッシュモルモットと似ていますが、頭部の毛だけが逆立っているので、とてもユニークな見た目で可愛いです。
モルモットの品種改良は、南米に生息するテンジクネズミ科の野生種がもとになっていますが、その後、ヨーロッパやアメリカなどでペットとして普及し、盛んにブリードされてきました。ヨーロッパ系のクレステッドモルモットは、様々な毛色のバリエーションがいますが、アメリカ系のクレステッドモルモットは、頭のロゼット部分だけ毛が白いのが特徴です。
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モルモットのほとんどが雑種
モルモットの品種改良は長い歴史があり、古くは1200年頃の南米から始まっているので、現在に至るまで様々な種類が混ざり合ってきました。モルモットはテンジクネズミ属に分類される動物の一種で、南米に生息する野生種を古代インディオによって家畜化したのが始まりです。18世紀後半からヨーロッパでペットとして普及し、日本には江戸時代にオランダ人によって持ち込まれました。
モルモットの種類は、毛並みやロゼットの有無など、個体の見た目の特徴から、それに最も近い品種名を当てはめるていることがほとんどで、他の品種の遺伝子が少なからず混ざっている雑種であることが多いです。
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