世界中に存在するモルモットの品種は、細かく分けると全部で100種類以上もあると言われ、そのうち日本のペットショップで扱っているモルモットは10種類ほどです。
モルモットは短毛種が一般的で、中毛種でも毛の長さは5cm程度ですが、なかには、背中の毛が地面につくほど伸びる毛が長い種類のモルモットもいます。今回はモルモットの長毛種の代表的な2つの種類を紹介します。
モルモットの毛が長い種類
シェルティモルモット
シェルティモルモットは、頭部の毛が短く、脇腹と背中の毛が長い種類です。ロゼットと呼ばれるつむじのようなものが無い品種なので、毛並みにクセが無く、全ての毛が体に沿って流れているのが特徴です。
シェルティモルモットは、顔回りが短毛なのでカットする必要はありませんが、脇腹の毛が伸びすぎると、牧草が絡まり汚れやすいので、必要であれば適度に毛をカットした方が良いでしょう。また、シェルティモルモットは、おしりを隠すように長い毛が覆っているので、毛に排泄物がつかないようにカットしてあげると清潔に保てます。
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ペルビアンモルモット
ペルビアンモルモットは、頭部と背中の毛が長い種類です。品種によって直毛と巻き毛の2種類が存在します。体毛を切らずに伸ばし放題にしていると、背中の毛が地面につくほど伸びて、まるでモップのような見た目になることもあります。しかし、日本の夏場は高温多湿で、モルモットにとっては過ごしにくい時期なので、適度に毛をカットしてあげた方が望ましい。
ペルビアンモルモットは、頭部と背中の毛が伸びやすく、頭頂部の毛が伸びすぎると、毛が目を覆って前が見えにくくなるので、適度に毛をカットしてあげた方が良いでしょう。また、背中の毛が地面につくほど伸びすぎると、牧草が絡んで汚れるので、必要に応じて毛をカットしてあげましょう。特に毛質が柔らかい個体は、毛が絡まって毛玉ができやすいので、毎日ブラッシングをしてあげることが大切です。
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毛が長いモルモットの飼育は上級者向け
イングリッシュモルモットなどの短毛種やアビシニアンモルモットなどの中毛種と比べて、シェルティモルモットやペルビアンモルモットなどの毛が長い種類の飼育は、毛のお手入れが必要なので上級者向けと言えます。
長毛種のモルモットの飼育は、毎日ブラッシングをして毛玉を取り除いてあげたり、必要に応じて毛をカットしてあげることが大切です。ですから、飼い主さんがモルモットの体を触っても嫌がらないほど、信頼関係を築けていることが飼育の前提です。
毎日モルモットにブラッシングしてあげることは勿論ですが、毛をカットした後には、十分にブラッシングをして切った毛を取り除いてあげないと、モルモットが自分で毛づくろいをした時に、細かい毛を誤飲してしまうことがあるので注意が必要です。
飼い主さんがモルモットの毛をカットする際には、ハサミの刃でモルモットを傷つけないように十分に注意する必要があります。使用するハサミは刃先が丸くなっているペット用のハサミを使うようにしましょう。モルモットが機嫌の悪い時は、カット中に急に動いて危険です。そんな時は無理に毛をカットしようとせずに、落ち着いている時にカットしましょう。
モルモットには毛が逆立つ種類も存在します。こちらの記事も合わせてご覧ください。
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