リクガメの爪には血管が通っている部分があるので、深爪すると出血する恐れがあります。リクガメの爪切りはリスクがあるので、リクガメが自然に爪研ぎできる飼育環境を作ってあげることが大切です。
リクガメの爪切りは難しい
野生のリクガメは、1日に数百メートルから1キロメートル近くまで、餌を求めて移動します。そのため野生のリクガメは、自然に爪研ぎできるのですが、ペットのリクガメはケージ内の限られたスペースで生活しているので、爪が伸び過ぎてしまうことがよくあります。
そんな時は、動物病院でリクガメの爪切りをしてもらうと安心なのですが、リクガメの飼育に慣れていない飼い主さんが爪切りをするのはリスクがあります。
リクガメの爪には、血管が通っているところがあり、その部分を切ってしまうと、出血したり傷口から細菌が入るなどの恐れがあります。
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リクガメの爪の付け根付近にある赤黒い部分が血管が通っているところなので切ってはいけません。爪の先端付近の半透明になっている部分が切っても大丈夫なところです。
爪に血管が通っているのは、リクガメに限ったことではなく、犬や猫、その他の小動物でも同じなのですが、リクガメが暴れて爪切りができないことがよくあるで、慣れていない場合は、動物病院で切ってもらうことをお勧めします。
ペット用爪切り (血管が見やすいLEDライト付き)
リクガメが爪研ぎできる環境作りが大切
リクガメの爪切りは、血管を切ってしまうリスクがあったり、何よりもリクガメに負担がかかるので、できればやりたくないものです。そのためには、リクガメが自然に爪研ぎできる環境を作ってあげることが大切です。
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天然土の床材を使用する
リクガメは、地面を掘って隠れ家を作る習性があるので、掘り応えのある天然土を床材として使うことで、自然に爪研ぎできる環境になります。
誤飲対策としてクルミの殻を細かく砕いた床材を使っても良いのですが、クルミの殻は軽いので、天然土のように適度な重さがある床材の方が爪研ぎしやすいです。
野生のリクガメは、数十センチメートルから1メートル近くまで地面を掘ることがありますが、ペットのリクガメは、ケージの深さに限りがあるので、床材の深さは5~6cm程度が限界と言えます。
天然土の床材
爪研ぎプレートを使う
リクガメは前足を使って穴掘りするので、前足の爪は伸びにくいのですが、後ろ足の爪だけ伸びてしまって爪切りが必要ということがよくあります。
そんな時は、リクガメが歩くだけで自然に爪研ぎができる天然石のプレートを使うと良いでしょう。爪研ぎプレートはバスキングスポットに設置すると効果的です。
爪研ぎプレートがない場合はレンガでも代用できます。リクガメがケージの隅ばかりを掘るので、ケージが傷んでしまう場合は、その場所に爪研ぎプレートやレンガを設置すると、リクガメの爪研ぎとケージの保護の両方ができるようになります。
爪研ぎプレート
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