リクガメがケージの壁に甲羅をガツガツとぶつけて、毎日うるさいと感じことが多々あります。リクガメはこんなに暴れるのかと、実際に飼育してみて初めて知るものです。そもそも、リクガメは歩き回るのが大好きな子が多いです。そんなリクガメには、部屋んぽをさせてあげると良いでしょう。
リクガメがケージ内で暴れる
リクガメは動きが遅いため、のんびりと暮らしているイメージが強いですが、実は活発に歩き回る動物です。歩くスピードが遅いだけで、歩く距離はとても長いのです。ケージ内の隅から隅まで行ったり来たりを繰り返しては、甲羅をケージの壁にぶつけたり、ケージの隅を掘ったりするので、その様子が暴れているように見えることもあります。
そもそも、リクガメはそんなに歩き回って何がしたいのでしょうか。野生のリクガメは、野草などの食べ物を求めて歩き回り、食後には立ち止まって日光浴をすることを繰り返します。草食動物が食べる植物は、肉食よりもエネルギー源が少ないため、たくさんの量の植物を食べる必要があります。そのため、リクガメは食べ物を求めて活発に歩き回るわけです。
リクガメの飼育は、ギリシャリクガメやロシアリクガメなどの小型の種類であれば、ケージ内で育てることが可能です。その場合は90cm以上の大き目なケージが推奨されていますが、たとえ120cmケージであっても、活発に歩き回るリクガメにとっては狭く感じるもので、ケージの壁に甲羅をガツガツとぶつけて暴れるように見えるものです。
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暴れるリクガメは部屋んぽで発散
狭いケージの中では、どうしてもリクガメが運動不足になりがちです。そんな時はリクガメをケージから出して、部屋の中で散歩させてみてはいかがでしょうか。ペットを室内散歩させることを通称「部屋んぽ」と言いますが、歩き回るのが大好きなリクガメにとって、部屋んぽはストレス発散にもなるはずです。
ただし、リクガメを部屋んぽさせる前にいくつかの注意点があります。まず、室内の温湿度がリクガメにとって適していることです。リクガメに適した温湿度は種類によって異なりますが、高温を好む種類が多いので冬の部屋んぽはNGです。
また、部屋んぽする前に、リクガメが噛みつくと危険なものを撤去したり、サークルなどで囲いをするなどして、安全な環境を作ることが大切です。リクガメは狭い場所に入り込む習性があるので、家具の隙間などは塞いでおくと良いでしょう。
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そして、部屋んぽ中はリクガメから目を離さないことが大切です。室内の環境はケージ内とは違って温湿度の管理が難しいので、目を離した隙にリクガメが行方不明になってしまい、長時間見付からない場合はとても危険です。暖かい季節ではリクガメをベランダで散歩させることもありますが、その場合はカラスなどに狙われないしっかりと見守ってあげることが必要です。
リクガメを部屋んぽさせて適度に運動すると、ケージ内に戻した時に暴れることが少ないなると思うので、飼い主さんの時間が許す範囲でリクガメの部屋んぽをさせてみてはいかがでしょうか。
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