イグアナは爬虫類の中でも知能が高いと言われており、飼い主さんの顔や声を判別できる個体も存在します。しかし、このようなことからイグアナは飼い主さんに懐くのかというと、それは少し疑問が残ります。本記事では、イグアナを慣れさせるために重要なことや、イグアナが噛むなどの威嚇行動について紹介します。
イグアナは懐くのか?
結論から言うと、イグアナは犬や猫のよう懐くことはありませんが、飼い主さんに慣れることはあります。イグアナにとって害がなく安心できる対象として飼い主さんのことを認識できれば、イグアナの体に触ることもできます。
一口にイグアナと言っても、いろいろな種類がいますが、ペットとして人気があるのは、グリーンイグアナやブルーイグアナなどです。グリーンイグアナとブルーイグアナは草食傾向の強い雑食性の動物なので、同じイグアナ科の動物で肉食傾向が強いバシリスクと比べると、グリーンイグアナの方が温厚な性格をしている個体が多いです。
野生のグリーンイグアナは、南アメリカの熱帯雨林に分布し、水辺の近い樹木の上で群れを作って生息しています。樹木の上には、食料となる葉が豊富にあるので、仲間同士で奪い合う必要がありません。ですから、お互いに害のない存在だと理解できれば、飼い主さんにも慣れてくれます。
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グリーンイグアナは、目で見て人間を判別できるくらい知能が高いと言われています。ですから、ベビー期のうちに人間に慣れていることが、ペットとして飼育する上でとても重要です。
ベビー期から飼育する場合は、グリーンイグアナが餌を食べている時に、飼い主さんが近くにいて安全であることを理解してもらう必要があります。ある程度大きくなったヤング期から飼育する場合は、ペットショップなどで事前にグリーンイグアナに触らせてもらって、相性を確認してから飼い始めるのが望ましいです。
グリーンイグアナに限らず爬虫類全般に言えることですが、飼い主さんに懐くという考え方よりも、グリーンイグアナが環境や人間に慣れてもらうことが大切です。
イグアナが威嚇したり噛むのはどんな時?
イグアナが威嚇する時は、頭を上下に激しく振る「ボビング」と呼ばれる行動をとります。また、「デューラップ」と呼ばれる顎の下の皮膚のたるみを広げたり、「クレスト」と呼ばれる頭の上からしっぽにかけて棘のような鱗を逆立てたりして、自分が大きくて強いことを誇示します。
そして、イグアナが威嚇している時に、近づこうものなら、いつでも噛むぞと言わんばかりに口を大きく開けて警告します。
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オスのイグアナは、繁殖期になると求愛や縄張りを示すために、ボビングを頻繁にするようになり、狂暴化することが知られています。グリーンイグアナの繁殖期は、4~6月頃になります。
この時期のイグアナは飼い主さんにしっぽを打ち付けたり、イグアナに噛まれたりすることもあるので、飼育の際には革手袋を着用すると良いでしょう。グリーンイグアナは噛む力が強いので、噛まれたら出血するほど痛いです。
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