チンチラの原産国はチリで、もともと標高400~1,650mの涼しい地域に生息していた動物なので、高温多湿は苦手です。日本の夏場は30℃を超え、冬場は氷点下になる地域もあります。
ですから、日本でチンチラを飼育する場合はエアコンでの温度管理が必須条件になります。今回はチンチラの温度管理の目安や、夏場と冬場のエアコン対策について紹介します。
チンチラの温度管理の目安
理想的な温湿度
温度・・・18~21℃
湿度・・・30~40%
日本の中心に位置する東京都では、1年を通して気温はおよそ2°Cから31°Cに変化します。チンチラの理想的な温湿度の範囲に収まる数値は、春と秋の数ヶ月だけです。その他の季節はエアコンでの温度管理に気を配る必要があります。
特に夏場の温度管理は重要です。チンチラはもともと高地で生活する動物なので、高温多湿の環境に耐えられません。高温多湿の状況が続くと体調を崩してしまう恐れがあるので注意が必要です。
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夏場に25℃を超える環境はNG
チンチラの飼育で理想的な温度管理は室温18~21℃ですが、それより2、3℃高くなったとしてもチンチラは辛いながらも何とか順応しようとします。しかし、室内の温度が25℃を超えるとチンチラが体調不良を引き起こすリスクが高まるので、夏場はエアコンで25℃を超えないように温度管理をする必要があります。
また、湿度は夏場でも50%を超えないようにすることが大切です。エアコンを冷房除湿運転にすることは勿論ですが、必要であれば衣類乾燥などに使う除湿機を利用すると良いでしょう。チンチラは、もともと山地の乾燥した岩場などで生活していた動物なので、湿度に対しても敏感です。湿度の高い環境は避けるようにしましょう。
エアコンの風を直接当てない
エアコンの風がチンチラに直接当たらないように注意しましょう。空気の流れを作り、部屋全体の温度管理ができるようにしておくことが大切です。
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冬場はヒーターを活用
冬場の気温は、晴れている日中でも2、3℃程度までしか上がらない日々が続きます。チンチラが快適に過ごせる温度は18~21℃なので、エアコンを使って部屋全体を暖めて温度管理をする必要があります。エアコンの暖房機能を使う場合も、暖房の風がチンチラに直接当たらないように注意しましょう。
それでもチンチラがじっと動かずに寒そうにしている場合は、小動物用のヒーターを利用すると良いでしょう。日本の冬はとても寒いのでヒーターは必須です。
この商品は、ケージの下に敷くだけで、まるで床暖房のように暖かくなります。ケージの外に設置するタイプなので、チンチラの糞尿で汚れたり、コードなどをかじられる心配がありません。自動温度調節機能が付いているので省エネです。ワイドタイプもあるので、ケージの大きさに合わせて選んでみると良いでしょう。
また、チンチラの飼育には適度な湿度も必要です。チンチラはもともと高地の乾燥した地域に生息する動物なので、乾燥した空気には適応しやすいと言えますが、湿度30~40%を保つようにしましょう。冬場は空気が乾燥しやすいので、必要であれば加湿器を利用すると良いでしょう。
床冷え対策
冬場の冷気は足元に溜まりやすいので、床冷えしないようにケージを台座などの上に置いて、やや高い位置に移動すると良いでしょう。また、窓の近くなど外気の冷たい風が入り込む場所の近くにケージを置くことは避けるようにしてください。
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