今回はフトアゴヒゲトカゲの脱皮前の状態や、脱皮中の注意点などを紹介します。フトアゴヒゲトカゲは、毎回同じくらいの頻度で脱皮を繰り返します。飼育しているフトアゴヒゲトカゲの脱皮の頻度を記録しておくことで、健康状態を知る手掛かりになります。
フトアゴヒゲトカゲはなぜ脱皮するのか?
爬虫類の脱皮と言うと、脱皮と繰り返すたびに体も大きくなって成長していくイメージが強いですが、実は人間の垢のように、新陳代謝によって古い皮膚が剥がれていくと、新しい皮膚になるというイメージの方が近いです。
フトアゴヒゲトカゲの表皮は、ケラチンという硬質なタンパク質でできています。このケラチンの分泌が定期的に少なくなる時期があるため、その時期を境に古い皮膚が浮いてきて脱皮します。
ヘビの脱皮は、まるで靴下を脱いだように、体全体の古い皮膚がくっついた状態で脱皮しますが、フトアゴヒゲトカゲの場合は、体の部分的に古い皮膚が剥がれ落ちていきます。古い皮膚は自然に剥がれていきますが、フトアゴヒゲトカゲの特徴でもある顎の下の棘状の部分はなかなか剥がれずにしばらく残ることが多いです。
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フトアゴヒゲトカゲの脱皮前の状態
フトアゴヒゲトカゲの硬い表皮の主成分であるケラチンの分泌が休眠期間になると、皮膚の表面の古い角質層と、皮膚の奥にある新しい角質層との間に空間ができます。すると、古い角質層が浮き上がってきて、脱皮前はフトアゴヒゲトカゲの皮膚が白っぽくなります。
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フトアゴヒゲトカゲの脱皮中の注意点
フトアゴヒゲトカゲの体の部分的に、古い角質層がひび割れて次第に剥がれ落ちていきます。基本的にフトアゴヒゲトカゲの脱皮は自然に剥がれ落ちるものです。この時にピンセットなどをつかって無理に古い皮膚を取り除こうとすると、新しい皮膚を傷つけてしまうことがあるので、フトアゴヒゲトカゲが痛がっているのに強引に行うことは止めましょう。
また、フトアゴヒゲトカゲの四肢の指に古い皮膚が残ったままになっていると、それが原因で血行不良を引き起こし、指の組織が壊死してしまうことがあるので注意しましょう。
脱皮の頻度を記録しておこう
フトアゴヒゲトカゲの脱皮は、ケラチン分泌が少なくなる休眠期間の周期によって、定期的に行われます。基本的には、毎回同じくらいの期間ごとに脱皮を繰り返します。
ただし、フトアゴヒゲトカゲの脱皮の頻度は個体差があるので、飼育しているフトアゴヒゲトカゲの脱皮の頻度を記録しておくと良いでしょう。脱皮は新陳代謝のようなものなので、健康状態を知る手掛かりになります。
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