フトアゴヒゲトカゲは、食事をする時以外でも長い間口を開けることがあります。その主な理由は「体温調節」と「威嚇」の2つ事が考えられます。今回は、フトアゴヒゲトカゲが口を開ける行動について解説していきます。
フトアゴヒゲトカゲが口を開ける理由
口を開ける理由①:体温調節
フトアゴヒゲトカゲの飼育は、岩などに局所的な熱源を当てて、その上でフトアゴヒゲトカゲが体温を上げられる場所を作ります。フトアゴヒゲトカゲが熱源に向かって口を開ける場合は、口を開けることで表面積を増やして効果的に体温を上げていると考えられています。
それとは逆に、フトアゴヒゲトカゲが体温を上がられる場所以外のところで長い間口を開けてる場合は、口の中の水分を蒸発させて熱を放出し、体温を適度に下げていると考えられています。
ただし、口を開けて体温調節する行動は、フトアゴヒゲトカゲ以外の爬虫類にも見られ、たとえば、ワニが口を開けて日光浴するのは、脳が熱くなり過ぎないように口を開けて放熱しているという説もあります。いずれにせよ、口を開けたり閉じたり、時には体の向きを変えてみたりすることから体温調節に関係する行動であることが考えられます。
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人間は汗をかくことによって体温調節をしていますが、実は汗をかく動物は少ない。他には馬などが汗をかくことができますが、ほとんどの動物はその他の方法で体温調節を行っています。体温を調節する代表的な方法が、口を開けて水分を蒸発させることで熱を放出するやり方です。
暑い夏に犬が口を開けて舌を出している姿を見たことがあると思います。「ハァーハァー」と口を開けて息を出しているのは、たくさん走って疲れているからではなく、体温を下げるためにやっていることです。そう考えると、フトアゴヒゲトカゲが体温調節をする理由で口を開けるのも特別な行動ではないのかもしれません。
口を開ける理由②:威嚇
フトアゴヒゲトカゲは威嚇する時も口を開けます。それと同時に喉の部分の皮膚を広げて、体を大きく見せることで相手を威嚇します。感情の変化に伴い、喉の部分の棘状の鱗が黒く変色することもあります。
この色の変化は、怒っている時や体調が悪い時、発情期などに見られることがあります。発情期のオスは喉の部分だけでなく、お腹まで真っ黒になる個体もいます。ただし、黒く変化する濃度は個体差があり、グレーのまだら程度に変化する個体もいれば、怒ってほとんど黒くならない個体もいます。
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口を開けた時は口の中に異変がないかチェックできる絶好のタイミングです。体温調節している時はこっそり口の中をチェックしてみましょう。威嚇している時はあまり見ない方が良いですが、ガラス越しに少し見るなど安全な場所から口の中をチェックしてみると良いでしょう。
フトアゴヒゲトカゲが頻繁に口を開けている場合は、体温調節が上手くできていない可能性もあります。室内の温度管理を見直したり、フトアゴヒゲトカゲが餌を食べないなど体調不良がないかなどを確認する必要があります。
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