ベタは、空気呼吸ができる特殊なエラと、優雅で美しいヒレを持った魅力的な魚です。
ある程度は水質の変化に適応できるので、グラスなどの小さな容器でも飼育することができます。
今回の記事では、ベタの飼育方法について紹介します。
ベタの種類
一般的なベタは、タイのメコン川流域原産のベタ・スプレンデンスからの改良品種です。
まず、闘うための魚プラガット(戦闘タイプ)という種類が作られ、その色彩の美しさから観賞目的のトラディッショナル・ベタへ改良されていきました。
その後、ハーフムーン(半月状の尾ビレ)やクラウンテール(王冠のようなギザギザの尾ビレ)などのショーベタ(コンテスト向きのベタ)へと様々な品種に変化していきました。
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特殊なエラ「ラビリンス器官」で呼吸
ベタのエラは、上皮が変形発達したラビリンス器官になっているので、水面から口を出して空気呼吸ができます。
そのため、小さなグラスの中でも酸素不足にならずに、元気に飼うことができます。
水質の変化にも強いので初心者でも飼育が可能です。
ベタは水流が苦手
大きなヒレを持つベタは、強い水の流れが苦手です。
強い水の流れがあると、魚の本能として水流に向かっていくことはありますが、ベタは大きなヒレが邪魔をして上手く泳げずにヒレを傷めてしまうことがあるので注意が必要です。
ベタは1匹で飼育しよう
ベタは別名「闘魚」と呼ばれ、オス同士を混泳すると激しく闘ってしまうので単独飼育にしましょう。
水槽選び
ベタは、ラビリンス器官と呼ばれる特殊なエラで呼吸ができるので、コップやビンなど酸素の少ない小さな容器でも飼うことができます。
ビンや水槽など好みの容器の底に観賞魚用の砂を敷き、カルキを抜いた水道水を入れましょう。
カルキ抜きは、水道水をバケツなどに入れて、24時間ほど放置するれば自然にカルキが抜けます。
ただし、この方法は準備に手間がかかるので、カルキ抜き剤を使用すると便利です。
ベタは、水質が合わないとヒレが傷みやすいので、初心者の飼育では、ベタに適した水を作るベタ専用のものを使用することをおすすめします。
水温の設定
ベタの適水温は、25℃です。限界水温は、最低20℃、最高29℃です。
限界水温は、あくまで目安です。できるだけ、適水温で飼育するようにしましょう。
ベタは、寒いのが苦手なので、冬場は特に観賞用ヒーターやパネルヒーターを使用して、水温25℃くらいに暖めてあげましょう。
小さな容器で飼育している場合は、容器の下に敷くパネルヒーターが便利です。
水換えの頻度
グラスやビンなどの小さな容器で飼育している場合は、水質が悪くなりやすいので3日に1度は全部の水を交換しましょう。
ろ過槽をつけた水槽で飼育している場合は、2週間に1度は水槽の総水量の1/3程度の水を交換しましょう。
交換する水は、カルキを抜いて水槽の水温と合わせてから使用しましょう。
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おすすめの水草
ベタの飼育でおすすめの水草は、ウイローモスやアヌビアス、ミクロソリウムなどです。
これらの水草は、適水温が25℃でベタと同じ環境で飼育できます。
ベタは、水面から空気呼吸ができるので、水面近くの水草の葉の上で休むことがあります。
ベタが休めるように水面の近くに水草をレイアウトすると良いでしょう。
フレアリング
ベタのオスは闘争心が強いので、オス同士をお見合いさせるとガラス越しでも、エラやヒレを広げて相手を威嚇します。
これをフレアリングと言い、ショーベタの世界では定期的にオス同士をガラス越しに近づけて、綺麗に尾を広げるトレーニングをします。
ただし、フレアリングのトレーニングをあまり頻繁に行うと、ベタに負担がかかるので適度に行う必要があります。
繁殖方法
ベタは、泡で水面に泡巣を作り、子供の世話をします。
まずオスが口から出した泡で水面に泡巣を作ります。
次にオスがメスに絡みつき、メスから産み落とされた卵を、オスが泡巣に運びます。
オスは、ふ化までの間、何も食べずに泡巣を守り、卵の世話を続けます。
メスは、産卵後はすぐに別の水槽に移しましょう。
稚魚が泡巣の中にいる間は、オス親が世話をします。
稚魚が泡巣から離れ泳ぎ始めたらオス親も別の水槽に移しましょう。
ふ化したばかりの稚魚は、とても口が小さく一般的なエサは食べられないので稚魚専用のエサを与えましょう。
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