エンゼルフィッシュは特徴的なひし形の体をしているので、縦にも横にも大きくなって、最終的には手のひらくらいの大きさまで成長します。
そうなると、小さいエンゼルフィッシュの方が育てやすいと感じる方も少なくないと思いますが、そもそも大きくならないエンゼルフィッシュの種類は存在するのでしょうか。まずは、エンゼルフィッシュの寿命と成長速度から確認していきましょう。
エンゼルフィッシュの寿命と成長速度
エンゼルフィッシュの成長速度は、飼育環境や与える餌の量によって異なりますが、大抵のエンゼルフィッシュは、生後10ヶ月~12ヶ月くらいで繁殖能力を持った成魚に育ちます。成魚になったエンゼルフィッシュは、体長10㎝~18㎝くらいまで成長します。
ペットショップなどでは、生後2ヶ月~4ヶ月くらいのエンゼルフィッシュが販売されているので、この頃のエンゼルフィッシュの体長は3㎝~4㎝くらいです。
ですから、エンゼルフィッシュの成長速度は、飼い始めてから6ヶ月~10ヶ月くらい経つと、体長が10㎝以上まで成長するということになります。
Sponsored Links
エンゼルフィッシュの平均寿命は、約5年~6年と言われていますが、大切に育てるともっと長生きします。実際に育ててみると、寿命が8年以上の個体も数匹いました。
グッピーの寿命は約1年~2年、テトラの寿命は約2年~3年、コリドラスの寿命は約3年~5年と言われているので、他の熱帯魚と比べてもエンゼルフィッシュは長生きする魚だということが分かります。
エンゼルフィッシュで大きくならない種類はいるの?
結論から言うと、現在流通しているエンゼルフィッシュの改良品種の元となった原種は、もともと大きくなる魚なので、ほとんどのエンゼルフィッシュは大きく成長します。
エンゼルフィッシュには様々な改良品種が存在し、その数は120品種以上と言われています。これらの品種の元になったエンゼルフィッシュの原種については諸説ありますが、一般的には「スカラレ・エンゼル(P.scalare)」「アルタム・エンゼル(P.altum)」「デュメリリィ・エンゼル(P.leopoldi)」これらの3種類がエンゼルフィッシュの原種とされています。
日本でエンゼルフィッシュと言えばスカラレ・エンゼルの印象が強いですが、スカラレ・エンゼルは、大きくなると体長15㎝程度まで成長します。アルタム・エンゼルはもっと大きくなる種類なので、最大体長が18㎝まで成長する個体もいます。比較的、大きくならない種類はデュメリリィ・エンゼルなのですが、それでも体長12㎝程度までは成長します。
Sponsored Links
エンゼルフィッシュは、成魚になるまでの成長速度が早いので、エンゼルフィッシュの飼育で使用する水槽は、最低でも横幅が45㎝以上のものを使う必要があります。2匹以上の成魚を育てる場合は、横幅が60㎝以上の水槽を準備しなくてはいけません。5匹以上の成魚を飼育する場合は、横幅が90㎝以上の水槽で育てることを推奨します。
一般的に大きな水槽で育てると魚は大きくなり、小さな水槽で育てると魚は大きくならないと言われていますが、実際に育ててみると、小さな水槽でエンゼルフィッシュを育てても、結局は大きくなります。
個体によってはあまり大きくならないエンゼルフィッシュもいますが、そのような個体は食が細く、寿命も短い傾向があります。
エンゼルフィッシュは成長すると、ヒレが縦に伸びるので、水深60cmくらいの水槽が必要です。エンゼルフィッシュは、適切な飼育環境を整えて大切に育てると寿命が8年以上になるほど、長いお付き合いができる魅力的な熱帯魚です。
エンゼルフィッシュ
Sponsored Links
おすすめの記事
水槽用ヒーター「温度固定式ヒーター」と「温度可変式ヒーター」の違い