熱帯魚の飼育において必須アイテムといえば、適切な水温を保つための水槽用ヒーターが挙げられます。水槽用ヒーターは、主に「温度固定式ヒーター」と「温度可変式ヒーター」の2種類があり、それぞれの特徴に違いがあります。
水槽用ヒーター「温度固定式ヒーター」と「温度可変式ヒーター」の違い
温度固定式ヒーターの特徴
あらかじめ設定温度が固定されている。
小型水槽向け。
コンパクトサイズ。
比較的価格が安い。
温度固定式ヒーター(オートヒーター)は、その名の通り温度がもともと固定されている水槽用ヒーターです。ですから、自分で好みの温度に調節することができません。この点が温度調節ができる温度可変式ヒーターとの大きな違いになります。
温度固定式ヒーターは、自動温度調節器が本体に内蔵されていて、固定温度よりも高低差があると、それに伴い自動温度調節器によって自動的に電源がON/OFFに切り替わり、一定の温度を保つ仕組みになっています。
温度固定式ヒーターは、45cm以下くらいの小型の水槽に使用することが一般的です。このタイプのヒーターはコンパクト設計になっており、ワット数も低く、水を温める力が弱いの特徴です。ですから、小型の水槽向けで、比較的価格も安いです。
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温度固定式ヒーターは、あらかじめ設定温度が固定されているので、購入する前に、自分が飼育する成体の適正温度に合ったものを選ぶ必要があります。
熱帯魚に使用する温度固定式ヒーターの固定温度は、26℃程度に設定されていることが多いです。メダカ用のヒーターは、23℃程度に温度が固定されていて、金魚用のヒーターは、18℃程度に温度が固定されています。
おすすめの温度固定式ヒーター
温度可変式ヒーターの特徴
自由に設定温度を変更できる。
小型・中型・大型水槽で使用可能。
サーモスタット一体型とサーモスタット分離型がある。
比較的価格が高い。
温度可変式ヒーターの最大の特徴は、設定温度を自由に変更できるということです。サーモスタットという温度調節器があり、設定温度を手動で変更することが可能です。
温度可変式ヒーターで変更できる温度は商品によって異なりますが、大抵は15℃~35℃くらいまで温度変更できるものが多いです。
飼育する熱帯魚よっては、28℃以上の高水温を好む種類もいるので、26℃固定の温度固定式ヒーターでは育てられないこともあるのです。
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また、体調不良の魚を癒すために、高水温環境を作りたいという場合に温度可変式ヒーターが必要になってきます。このように温度可変式ヒーターは、様々な用途の使い方ができるということも温度固定式ヒーターとの違いになります。
温度可変式ヒーターは、ワット数が高く、水を温める力が強いため60cm以上の中型・大型水槽で使用することができます。ただし、自由に温度調節ができるので、小型水槽でも使用可能です。
ワット数が高いので、温度固定式ヒーターと比べて温度可変式ヒーターの方が価格が高い傾向があります。
温度可変式ヒーターは、ヒーターとサーモスタット一体型と、ヒーターとサーモスタットが別々になっている分離型の2種類があります。
ヒーターは消耗が激しいため2年くらいで交換することが一般的です。一方、サーモスタットは3年~5年くらいはもちます。
ですから、ヒーターとサーモスタットを単独で交換できない一体型を使うよりも、ヒーターとサーモスタットを個別に交換できる分離型の温度可変式ヒーターの方がおすすめです。
おすすめの温度可変式ヒーター(分離型)
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