プレコとコリドラスは、どちらも原産地が南米の魚で、分類学上はナマズの仲間とされていますが、それぞれの生態に違いがあります。今回は、飼育する上で知っておきたいプレコとコリドラスの違いについて紹介します。
プレコとコリドラスの違い
プレコは草食傾向が強い雑食、コリドラスは肉食傾向が強い雑食。
プレコは大型種が多い、コリドラスは小型種が多い。
プレコは混泳しにくい、コリドラスは混泳しやすい。
簡潔に言うと、以上の内容がプレコとコリドラスの違いになります。それでは、詳しい内容を1つひとつ確認していきましょう。
プレコ
プレコは、ナマズ目-ロリカリア科-アンキストルス亜科(またはヒポストムス亜科)に属する魚の総称です。プレコの食性は草食傾向が強い雑食です。草食傾向が強いため、プレコが小さいうちは水槽のコケ取り要員として入れることもありますが、成長すると体長が30cm以上になる種類もいるので、安易に育てるのは避けるべきです。
画像のプレコは、セイルフィンプレコと呼ばれる種類です。セイルフィンプレコは最大で体長が50cm、寿命が30年以上も生きる個体もいるようです。巨大化したプレコを飼育するためには、90cm以上の水槽が必要です。そのため、水を入れた大きな水槽の重みに耐えられる床も必要になってきます。
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大きくなったプレコは、次第にテリトリーを主張し始めます。吸盤のような口で他の魚に貼り付くこともあるので、エンゼルフィッシュやディスカスのように平たい体型の大きな魚と混泳すると傷つけてしまう恐れがあります。
あまり大きくならないプレコの種類は、ブッシープレコやタイガープレコなどがいます。しかし、水槽内のコケ取りを目的に熱帯魚を飼育する場合は、プレコよりも、オトシンクルスやオトシンネグロ、サイアーミーズフライングフォックスなどの小型種を育てる方が良いでしょう。
コリドラス
コリドラスは、ナマズ目-カリクティス科-コリドラス亜科に属する魚の総称です。コリドラスの食性は、肉食傾向の強い雑食です。コリドラスは雑食なので、全くコケ取りをしないというわけではありませんが、プレコと比べると水槽内で発生したコケを食べることは少ないです。
プレコとコリドラスは、どちらもナマズの仲間ですが、コケを食べるかどうかがプレコとコリドラスの大きな違いと言えます。
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コリドラスは様々な種類が存在していますが、体長は最大で10cm程度です。ほとんどの種類が体長5cm程度の小型種になります。コリドラスは、群れて生活する習性があるため、他の魚と混泳しやすいのも特徴です。
コリドラスは、主に水槽の最下層で生活し、他の魚が食べ残した餌を食べてくれます。中層を泳ぐテトラやグッピーなどと住み分けも可能なので、コリドラスは混泳しやすい魚と言えます。
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