モルモットとハムスターの違い(寿命・食事など)

モルモットとハムスターは、その見た目からネズミの仲間であることは分かりますが、具体的にどのような違いがあるのかはあまり知られていません。

実はネズミの仲間でありながらモルモットとハムスターのどちらか一方はしっぽがありません。どちらがしっぽがない動物か分かりますか?今回はモルモットとハムスターの生態や寿命、食事などの違いについて紹介します。

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モルモットとハムスターの違い

生物学・分類学上の違い

モルモット:テンジクネズミ科(カピバラの仲間)
ハムスター:キヌゲネズミ科

モルモット-ハムスター-違い-寿命-食事-画像1モルモットとハムスターは、いずれもネズミ目(齧歯目)の動物で、そこら枝分れしてテンジクネズミ科に分類されるのがモルモットで、キヌゲネズミ科に分類されるのがハムスターです。

テンジクネズミ科には他にもカピバラがいるので、モルモットとカピバラは分類学上では近い位置にいる仲間です。

ハムスターは、ネズミ上科-キヌゲネズミ科に分類され、同じネズミ上科に分類される動物にはハツカネズミやドブネズミ(ネズミ科)などがいるので、いわゆる日本人がネズミとして思い浮かべる典型的なネズミのタイプであると言ってよいでしょう。

このようにモルモットとハムスターでは生物学・分類学上の違いがあり、その違いから外見や生態など異なります。

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生息地の違い

モルモット:南米の高地
ハムスター:ヨーロッパからアジアにかけて種類によって異なる

モルモット-ハムスター-違い-寿命-食事-画像2モルモットの生息地は、ペルー南部、アルゼンチン北部、ボリビア南部、チリ北部などの南米です。もともとはアンデスの高地の乾燥地域に生息していました。古代インディオの人たちが家畜化したと言われています。

ハムスターは種類によって生息地に違いがあり、ゴールデンハムスターはシリアとトルコの国境周辺に生息していました。ジャンガリアンハムスターはカザフスタン共和国、またはシベリアから中国北部が生息地になっています。

体の大きさの違い

モルモット:体長は約20~40cm、体重は0.5~1.5kg
ハムスター:体長は15cm前後、体重は100~150g(種類により異なる)

モルモットはハムスターよりもはるかに大きい動物です。体長は約3倍ほど大きく、体重はさらに重い。ハムスターは種類によって大きさが異なり、ロボロフスキーハムスターは体長が約7cm~10cmほどの小さな種類です。

しっぽの違い

モルモット:しっぽがない
ハムスター:短いしっぽがある

モルモットはしっぽがない動物です。ちなみに分類学上の仲間であるカピバラにもしっぽはありません。一方、ハムスターには短いながらもちゃんとしっぽがあり、いわゆる典型的なネズミの特徴をかろうじて残しています。

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寿命の違い

モルモット:平均6~8年
ハムスター:平均2~3年

寿命に関しては飼育環境の違いや個体差などから大きく異なりますが、平均的に見てハムスターよりもモルモットの方が寿命は長いと言えます。個体によってはさらに長生きすることもあります。

食事の違い

モルモット:草食性
ハムスター:雑食性(草食性に近い)

モルモットは完全草食の動物です。基本的には牧草を主食としますが、野菜や果物も食べます。ヒマワリの種やトウモロコシなどの種子類も食べますが、もともとモルモットは高地の痩せた土地に生息していた動物なので、糖質や脂質を多く含む種子類を食べ過ぎると、消化できずに体調を崩してしまうことがあります。

ハムスターの主食は穀物ですが、その他にも野菜や果物、時には昆虫なども食べることがあります。限りなく草食性に近い雑食性の動物です。

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