今回は、フクロモモンガの多頭飼いについて紹介します。2匹のフクロモモンガを飼育する場合は、オス同士とメス同士のどちらが良いのだろうか。または、オスとメスを1匹ずつで2匹の多頭飼いをしている場合、3匹目はオスとメスのどちらをお迎えしたら良いのかなど、フクロモモンガの多頭飼いに関する様々なことを解説していきます。
フクロモモンガを多頭飼いできるのはオス同士とメス同士のどっち?
結論から言うと、フクロモモンガの多頭飼いはオス同士がNGで、メス同士が望ましいです。
野生のフクロモモンガは、10匹程度の小規模な群れを作って生活しています。群れにはリーダーとなる1匹のオスが存在し、相性が悪いオス同士では縄張り争いがあるのです。
飼育下においては、初めにオスのフクロモモンガを飼っている場合、後から別のオスをお迎えすると、先住のフクロモモンガの縄張りに入ることになるので、お互いの性格次第では争いが起こる可能性があります。
または、先住のフクロモモンガがオスで、後からメスをお迎えする場合は、当然ですが繁殖する可能性があります。繁殖を目的としない場合は避けるべきです。またはオスの去勢が必要になります。
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すでに、オスとメスを1匹ずつ飼育していて、そこに3匹目をお迎えしたいという場合は、メスのフクロモモンガが良いかと思います。なぜなら、メス1匹に対してオス2匹では、異性の奪い合いが起こる可能性があるからです。ですから、3匹の多頭飼いはオス1匹+メス2匹、あるいはメス3匹が望ましいです。
ただし、オス同士の多頭飼いが成功した事例もあります。オス同士のフクロモモンガを同じケージ内で複数飼った場合、1匹のリーダーが誕生し、1つの群れが形成されることがあるのです。お互いの性格によっては多頭飼いが成功するかもしれませんが、オス同士が喧嘩をするリスクを考えると、このような飼い方は避けた方が無難と言えます。
メス同士の多頭飼いの意外なメリット
フクロモモンガの多頭飼いは、オス同士よりもメス同士の方が喧嘩しにくい傾向があります。そのことから、一般的にはメス同士の多頭飼いの方が良いとされています。
ただし、メス同士でも発情期になると喧嘩しやすかったり、お互いの性格が合わないと争うこともあります。結局、生き物の多頭飼いは、お互いの相性の問題によるところが大きいです。
メス同士の多頭飼いには意外なメリットもあります。それはオスの飼育よりも臭いが少ないことです。フクロモモガのオスには頭と胸に臭腺があり、この部分も擦り付けることでマーキングします。また、糞尿でマーキングすることもあるので、オスの排泄物はとても臭いです。ですから、オスを多頭飼いしていると糞尿の臭いだけでも、かなりの悪臭になります。
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それに比べてメスの糞尿はオスほど臭くないので、獣臭が気になるという方には、メスの飼育をお勧めします。性格もオスに比べてメスの方が穏やかな子が多い傾向があるので、これからフクロモモガを飼育しようと考えている方には、メスの単独飼いから始めるのが無難です。
フクロモモンガ専用アクリルケージ
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