今回は、デグーが懐くまでの期間と懐く方法について解説していきます。デグーは人懐っこい動物と言われていますが、初対面の相手にはとても人見知りな性格です。
きちんと、段階を踏んでデグーと接しないと、いつまで経っても触ると逃げる、手に乗らないということがあります。特に、家にデグーを迎えた最初の数日は新しい環境に慣れるまで気遣いが必要です。
デグーが懐くまでの期間
個体差はありますが、デグーを家に迎えてから懐くまでの期間は約10日間が目安です。野生のデグーは群れで生活している動物なので、非常に社会性が高く、懐くまでの期間も短いです。普段は群れをなして生きているので、とても臆病な性格です。単独でいるのは寂しく、できれば仲間と触れ合いたいと思っていることでしょう。
ですから、デグーを懐かせるポイントは、人がデグーに対して危害を与えない安全な対象で、毎日の食事を与えてくれる信頼できる相手ということを認識させることが重要です。短い期間で懐くからと言って焦りは禁物です。1つひとつ段階を踏んで徐々にデグーと仲良くなっていくことが大切です。
Sponsored Links
デグーが懐く方法
お迎えしてから3日間は見守り期間
デグーを家に迎えてから3日間は、直接的な接触をできるだけ避けて様子を見守りましょう。デグーはもともと群れで複数の仲間と一緒に生活する動物なので、基本的にはビビリで寂しがり屋です。家に迎えた当日は新しい環境に馴染めずに不安で仕方がない状態です。
この時に無理に触ったりすると、人を嫌いになってしまい懐くまでの期間が伸びてしまうので注意が必要です。また、恐怖を感じたデグーに無理に手を出すと噛みつく恐れもあります。デグーを家に迎えてから3日間は、ケージの中に入れて食事や水などのお世話をする程度で、あとはデグーに触れずに様子を伺いましょう。
フードを手渡しで与える
3日が経ち、デグーの様子も落ち着いた状態になったら、次はデグーにフードを手渡しで与えてみましょう。名前を呼びながらケージの中のデグーにフードを1粒ずつ手渡しする方法です。手渡しすることで、飼い主さんが美味しい食べ物をくれる信頼できる人ということをデグーが学習していきます。
また、食事を与える時に名前を呼ぶということもポイントになります。毎回名前を呼んで食事を与えていると、名前を呼べばデグーが近くに来るようになります。今度、デグーが慣れてきてケージの外で遊ぶ時も、名前を呼ぶことで近くに寄ってくるようになります。このような信頼関係を築くことで今後のデグーとの生活がより良いものになっていくことでしょう。
ネズミは雑食性ですが、デグーは完全草食性なので、草や種子などの植物しか食べません。また、デグーは糖質の分解が苦手な体質なので、ドライフルーツなどを与えるのは控えましょう。
デグーに与えるフードは好みのもので良いですが、栄養バランスやコスパなどを考えると、こちらのフードがおすすめです。比較的安価なので人気もあるようです。
SANKO デグー・プラス
デグーに優しく触ってみる
デグーが手渡しでフードを食べるようになったら、デグーを指で優しく触ってみましょう。デグーの額の部分から耳の周り、顎の下など優しく丁寧に撫でると良いでしょう。この時に触ると逃げるようでしたら、フードの手渡しを繰り返して、もう少し様子を見ながら、徐々に触れ合うようにしていきます。
この時期になると、デグーは差し出した指に甘噛みをするようになります。生後間もない子は甘噛みの強さの度合いが分からずに、思いっきり噛んでしまうことがあります。デグーの歯はとても鋭いので指を怪我してしまうことがよくあるので注意が必要です。
本来、野生のデグーは生後間もない頃に周りにいる同じ年頃の仲間とじゃれ合う中で甘噛みの強さの度合いを学習していきます。しかし、ペットショップなどで単独で飼育されているデグーは、そのようなことを学習する機会がなく、強く噛むことがいけないことなのを分かっていないのです。
デグーに噛まれた時に「痛い!」と大きな声で伝えると、それを繰り返すうちに強く噛むことがいけないことだと学習していきます。ただし、デグーが本気で噛むと怪我をする恐れがあるので、自己責任で適度に行いましょう。甘噛みを覚えて懐くまでの期間は10日ほどかかることもあります。
デグーが懐く方法の過程で、体を触らせてくれるというのが最も重要な段階です。デグーが嫌がっている時は無理に触らずに様子を見ながら行いましょう。焦って無理をするのは禁物です。
Sponsored Links
デグーを手や膝の上に乗せてみる
デグーを指で触れるようになり、デグーの方から前足でしがみついてくるようになったら、次はデグーを手や膝の上に乗せてみましょう。まずは、ケージの中で手の上にデグーを乗せて、それでも大人しいようだったらケージの外に出して膝の上に乗せてみましょう。この時に手に乗らない人見知りデグーは、もう少し指で撫でるスキンシップを続けて様子を見ましょう。
ケージの外に出して膝の上に乗せる時は、いつでもケージの中へ帰ることができる状態にしておきましょう。嫌ならすぐにケージの中へ逃げられる状態にしてあげることで、デグーに安心感を与えます。最初の頃は膝の上からデグーが離れないように遊んであげます。飼い主さんの手の上は安心、膝の上は安心ということを覚えていくと、遊び疲れてそのまま手の上や膝の上で眠ることもあります。
デグーとのスキンシップは健康状態を確認するためにも有効です。日頃からデグーの体を触っていると些細な変化にいち早く気付くことができます。たとえば、デグーの歯は健康な状態は黄色です。体を撫でているうちに歯の状態も確認することができます。
ここまでデグーとの信頼関係を築くことができると、飼い主さんの声や姿を見るだけで「ピッ!ピッ!ピッ!」と喜びを表す鳴き声で出すようになります。デグーは様々な鳴き声の種類で自分の気持ちを伝える動物です。デグーの鳴き声の意味について書いた記事があるので、合わせてご覧ください。
Sponsored Links
おすすめの記事
ベタの飼育は初心者におすすめ!水槽・水温・水草・繁殖など飼育方法を紹介!
アカヒレ(コッピー)の飼育は初心者でも簡単!水槽や水温、水草、寿命など育て方を紹介!
ハムスターの飼い方!夏と冬は温度・湿度に注意!ゴールデンの寿命とは?