デグーがケージを噛む理由は様々なことが考えられますが、主な理由として「要求」「歯のお手入れ」「不満」の3つが挙げられます。どんな理由であれ、固い金属のケージをデグーが噛むことは良いことではないので、かじり癖対策が必要です。
まずは、デグーがケージを噛む理由を考えて、飼い主さんがデグーの気持ちを察してあげることが大切です。
デグーがケージを噛む理由
飼い主さんに何かを要求している
デグーがケージを噛む時は、飼い主さんに何かを要求していることが理由として挙げられます。たとえば、「ケージの外に出たい」や「食べ物がほしい」などを飼い主さんに伝えているのかもしれません。
デグーがケージの出入り口周辺を噛む場合は、外に出て飼い主さんと遊びたい、外を散歩したいと伝えようとしていることが多いです。1度ケージの外に出た経験があるデグーは、自分のテリトリーがケージの外まで広がっているので、定期的に見回っていつもと変わったことがないかを確認したいものです。
どうしてもケージの外の様子が気になるデグーは、ケージをかじったり、鳴き声でケージの外に出たいことを伝えようとします。
歯のお手入れのため
デグーの歯は一生伸び続ける常生歯です。ですから、日頃から固い食べ物や木などをかじることで、歯が伸び過ぎないようにお手入れをする必要があります。このかじり癖が理由でケージをガシガシと噛んでしまうことがあります。
かじり木などを噛むことで歯のお手入れをするのであれば問題ありませんが、金属製のケージを噛むことはデグーにとってよくありません。金属製の固いケージを何度も噛んでいると、歯が必要以上に削れてしまって噛み合わせが悪くなる原因になります。
野生のデグーは本来、木や牧草などの固い植物を噛んだり、歯ですり潰したりして、歯の長さをコントロールしています。できれば、自然素材のかじり木などを利用して、かじり癖対策を行うことが望ましい。
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飼育環境に不満がある
デグーが飼育環境に不満があることで、その気持ちの反動や苛立ちが理由でケージを噛むことがあります。この場合は、デグーにとって生活しにくい状態なので、飼育環境の見直しが必要です。
たとえば、ケージ内を掃除していなかったり、騒がしい室内で飼育していたりすると、デグーはその場所で生活することが嫌になり、目の前のケージを思わず噛んで苛立ちを表すことがあります。
家にデグーを迎えて間もない時期は、また新しい環境に慣れていないので、周りの音や飼い主さんの動きに対して非常に敏感に反応します。ですから、大きな音をたてたり、急に動いたりすると、デグーは不安を感じてしまい、そのストレスが理由でケージのかじり癖がついてしまうことがあるので注意が必要です。
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デグーのケージのかじり癖対策
デグーを叱るのはNG
デグーがケージを噛むことを止めさせようと大きな声を出して叱ったり、触れて止めさせようとしたりしても、ほとんど効果はありません。
デグーを犬のようにしつけることは非常に困難です。むしろ、デグーを叱ることで恐怖心を植え付けてしまい、なかなか懐かない原因になるので、デグーを叱ることはNGです。
かじり木の設置
デグーが何かを噛む行為は、歯のお手入れをするという意味でも自然な行動です。ですから、噛む行為を禁止するのではなく、噛んでも良い素材のかじり木を設置して、思う存分噛むことを楽しんでもらう方が望ましい。
その上で、デグーが頻繁に何かを噛んでいる時は、何を伝えようとしているのかを飼い主さんが察してあげることが大切です。
デグーは、鳴き声で自分の気持ちを伝えようとする動物です。デグーの鳴き声の意味について書いた記事があるので、合わせてご覧ください。
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