ネズミと言うと、ドブネズミやハツカネズミなどの、いわゆる家ネズミが思い浮かびますが、家ネズミとデグーは分類学上異なる動物です。本記事では、デグー、ドブネズミ、ファンシーラットの違いについて紹介します。
デグーとネズミの違い
デグーはドブネズミよりもモルモットと近い
デグー:ネズミ目(齧歯目)デグー科デグー属
ドブネズミ:ネズミ目(齧歯目)ネズミ科クマネズミ属
デグーは、ネズミ目に分類されるので、大きく分けるとネズミの仲間ですが、ドブネズミやハツカネズミなどの、いわゆる家ネズミとデグーは、分類学的に違います。
ドブネズミは、ネズミ目ネズミ科に分類される、まさに生粋のネズミです。ハツカネズミも同様にネズミ科に分類されるネズミの中のネズミです。
しかし、デグーはデグー科の動物なので、同じネズミの仲間でも、ドブネズミやハツカネズミとは、やや遠い位置付けになります。
もう少し細かく分類すると、デグーはヤマアラシ亜目テンジクネズミ型類に分けることができます。モルモットは野生のテンジクネズミを家畜化したものなので、デグーはドブネズミやハツカネズミよりも、ヤマアラシやモルモットに近い動物と言えます。
ですから、デグーとドブネズミの違いは、デグーとドブネズミは別の科に分類される動物で、どちらかというとデグーはモルモットの仲間ということになります。
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デグーとドブネズミの食性の違い
デグーはチリの山岳地帯に生息し、山間の痩せた土地に生える牧草や樹皮などを食べている、完全草食性の動物です。
それと比べて、ドブネズミは繁華街の周辺などに生息し、ゴミ捨て場の生ゴミを食べる雑食性の動物です。
ドブネズミは、食べ残した魚や肉など、高たんぱく質な餌を好んで食べますが、デグーは山岳地帯の過酷な環境でも生き抜けるように、牧草と水だけで暮らす質素な食性です。
デグーは糖分の代謝が苦手なので、むしろ栄養過多にならないように注意する必要があります。同じ小型の齧歯類だからといって、ハムスターの栄養豊富な餌をデグーに与えてはいけません。
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ファンシーラットはドブネズミを家畜化したもの
ドブネズミは聞こえの悪い名前ですが、これは正式な和名です。そして、ドブネズミの野生種を家畜化したのが、ペットとして世界的に愛されているファンシーラットです。
毛色が茶色のデグーは、一見するとドブネズミに似ていると言われることがありますが、ネズミの仲間のペットでは、ファンシーラットの方がドブネズミの近縁種です。ファンシーラットの飼育や交配の歴史は非常に古く、一説によると18世紀のヨーロッパでは、すでにペット化されていたと言われています。
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