デグーを家に迎えたばかりの頃は、夜寝ないで夜鳴きを繰り返すということがあります。そんな様子を見ていると、デグーは夜行性の動物なのかと思われがちですが、実は野生のデグーは夜行性じゃない動物です。
それでは、デグーの飼育は、夜に電気を点けた方が良いのか?それとも電気を消した方が良いのでしょうか?今回はデグーの夜間の飼育方法について紹介します。
デグーは夜行性じゃない?
デグーは夜に活発になる個体もいるので夜行性ではないかと思われがちですが、正確には薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)です。薄明薄暮性とは、夕方や朝方の薄暗い時間帯に活発になる生き物の生態を言います。
実はデグーは夜行性じゃないのです。ハムスターやモルモット、カピバラなど、ネズミの仲間の動物は夜行性じゃないことが多く、正確には薄明薄暮性の動物になります。
デグーやハムスターなどの小動物の多くは、常に猛禽類などに捕食される恐れがあります。天敵から身を守るために、視界が悪い夕方や朝方の薄暗い時間帯に活動することが多いです。これらの小動物は体毛の色が保護色になっているので、周りの土や木、石などの自然の色に溶け込んで、視界が悪い薄暗い時間帯では、天敵の目から逃れることができるのです。
ただし、この生態は野生のデグーの生活リズムです。ペットとして飼われているデグーは飼い主さんの生活リズムに徐々に合わせるようなります。お互いの生活リズムが合うことで、デグーとの生活がより楽しいものになるはずです。
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夜寝ない時に電気はどうする?
ペットとして飼われているデグーには、自然界で生活している野生のデグーのように天敵が存在しません。そのため、わざわざ夕方や朝方の薄暗い時間帯に活発になる必要がないわけです。
実はデグーに限らず、動物の生活リズムは環境によって変化することがあります。自然界においては同じ動物でも、地域によって天敵がいない場合は、薄明薄暮性の動物が昼行性になることもあります。
デグーも環境に適応することで、ある程度は生活リズムを合わせることができるわけです。ですから、デグーが夜寝ないからといって、いつまでも電気をつけっぱなしにしておくと、なかなか飼い主さんの生活リズムに合わせることができなくなるので注意が必要です。
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デグーの夜鳴き
飼い主さんの生活リズムに合わせることができないデグーは、何度も夜鳴きを繰り返してしまうことがあります。連日デグーの夜鳴きで飼い主さんが眠れないという状況が続くと、飼い主さんにもデグーにも大きな負担がかかります。
デグーは寂しい時に「キュー」「キュイー」と切ない鳴き声を出します。この鳴き声を毎晩聞くことになると飼い主さんの方も大変だと思いますが、電気は薄暗い状態のままで優しくお声をかけてあげたり、撫でてあげたりして、徐々に飼い主さんの生活リズムに合わせていきましょう。
デグーが夜寝ないからと言って、電気をつけて対応していると、いつまでも生活リズムが合わずに夜鳴きが悪化してしまうことがあるので注意しましょう。どうしても夜鳴きを止めてくれない時は、負担にならない程度に少量のおやつを与えてあげると、鳴き止むことがあります。ただし、デグーが夜鳴きをすればおやつが貰えると学習してしまうといけないので、この対応は頻繁にやらない方が良いです。
デグーの鳴き声の種類と意味については、以前に書いた記事があるので、こちらをご覧ください。
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