季節の変わり目には、ウサギの毛がごっそり大量に抜け落ちる「換毛期」が訪れます。ところが、ウサギによっては換毛期が来ないということもあります。今回の記事では、季節の変わり目になっても思ったほど毛が抜けない理由について紹介します。
ウサギの換毛期とは
ウサギの換毛期とは、暑い夏と寒い冬の季節を乗り切るために、その温度変化に適した毛に抜け替わる時期のことを言います。季節に最適な毛の密度や毛の長さに抜け替わります。
この時期は、まるで夏服と冬服を衣替えするように、ごっそりと毛が抜けるので、いつものブラッシングで抜けている毛の量とは明らかに違います。
ウサギの換毛期は、夏になる前と冬になる前の年に2回ごそっと大量の毛が抜ける時期があり、その他に小さな抜け替わりの時期が2回あると言われいます。
Sponsored Links
ウサギの換毛期が来ない・毛が抜けない理由
ウサギの毛の抜け替わりのタイミングは、温度変化と関係していると言われています。ペットとして飼育されているウサギは、エアコンなどによる温度管理によって、通年温度変化があまりありません。
日頃から快適な温度で過ごせていることが理由で、中には換毛期らしく大量に毛が抜けないウサギもいるのです。ですからはっきりと分かる換毛期が来ないウサギもいます。しかし、今年はウサギの換毛期が来ないからといって、来年も毛が抜けないとは限りません。
すでに述べてしますが、ウサギの換毛期は温度変化と密接に関係しています。同じウサギであっても、ずっと換毛期が来ないとは限らないのです。また、換毛期が来るタイミングや毛の抜け方、換毛の期間の長さなどは個体差があります。ウサギの飼育環境や個体差によって換毛期の抜け方は異なります。
Sponsored Links
ウサギの換毛のメカニズム
ウサギの毛は、肌に近い位置に生えている短い毛の「アンダーコート」と、表面の毛の色を表す長い毛の「ガードヘア」の二層構造になっています。
アンダーコートの密度が高いと、毛の流れに逆らって撫でると、ゆっくっりと毛が元に戻る「ロールバック」という毛質になります。ロールバックは、ネザーランドドワーフやホーランドロップに見られる毛質です。それとは逆にアンダーコートの毛が薄く、毛並みが変化しやすい毛質のことを「フライバック」と言い、イングリッシュロップなどがこの毛質です。
どちらの毛質であっても、換毛期にはアンダーコートとガードヘアの両方が抜け替わります。これは短毛種のウサギでも長毛種のウサギでも、換毛のメカニズムは同じです。ウサギの毛の抜け方は、ウサギの種類よりも個体差による違いが大きいです。ですから、定期的にグルーミングをしてあげることで、ウサギの毛が抜ける量や抜ける時期などを把握しておくと良いでしょう。
グルーミングの時は、まず、地肌に近い毛であるアンダーコートをスリッカーブラシを使って取り除いていきます。次に表面の毛のガードヘアをラバーブラシで絡め取ります。ブラッシングの際には、空気中に舞うウサギの毛を集めるための集毛器を使うと良いでしょう。ウサギの糞が抜け毛で繋がっていたら、ウサギの口の中に抜け毛が入っている証拠です。それを軽減するために集毛器が有効です。この集毛器はケージに取り付けることもできますし、グルーミングの時に取り外して使うこともできます。
ウサギの集毛機
Sponsored Links
おすすめの記事
ウサギの鳴き声の種類と意味「ブウブウ・キュウキュウ・キーキー・プップッ」