ウサギをケージから出して、部屋の中で散歩させることを通称「部屋んぽ」と言いますが、部屋んぽの時間はウサギが飼い主さんと触れ合う大切な時間です。部屋んぽの最中に、ウサギが寄ってきて飼い主さんの服を噛んでくる時や、服を掘る仕草をする時は、ウサギのどのような気持ちが隠されているのでしょうか。
ウサギが服を噛んでくる時や服を掘る仕草の理由
世界中でペットとして飼われているウサギのほとんどは、野生のアナウサギ(穴うさぎ)を品種改良したものです。アナウサギはその名の通り、野山に巣穴を掘って暮らす野生種なので、専門書などにはペットのウサギが噛む行為と掘る行為は、本能的なものであると書かれていることがよくあります。
確かに、ペットのウサギにも野生的な本能が残っている部分もありますが、部屋んぽの最中で、ウサギが飼い主さんの服を噛んでくる時や服を掘るような仕草を見せる時は、野生種にはないペットのウサギならではの理由があるように思えます。
ウサギにとって部屋んぽは、飼い主さんと触れ合える楽しい時間です。その時にウサギの方から飼い主さんに寄ってくるということは、「もっと構ってほしい」「もっと撫でてほしい「もっと遊んでほしい」といったことをウサギが要求していることがよくあります。
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ウサギは猫や犬のように声帯が発達していないので、鳴き声で気持ちを伝えることが苦手な動物です。そのため、ウサギは声の代わりに行動で気持ちを伝えようとします。
ウサギが服を噛んでくるので服がボロボロになってしまうことがありますが、ウサギを怒ることも拒むこともよくありません。ウサギはデリケートな生き物なので、怒ると人間が嫌いになる恐れがあります。ウサギは飼い主さんに構ってほしいから、服を噛んだり服を掘ったりしているので、その行為を拒むとさらに強く噛んで要求するようになるので注意が必要です。
このような場合は、部屋んぽの最中はウサギに噛まれても良い服を着て、ウサギが服を噛んでくる時はたくさん撫でてあげて、ウサギが満足するまで遊んであげると良いでしょう。ウサギの気持ちが満たされると、噛んだり掘ったりする行為が徐々に減っていくことがあります。
掘る本能を満たす「ウサギのマットでほりほり」
こちらの商品は、ウサギの掘る本能を満たしてくれる「ウサギのマットでほりほり」というペット用品です。ウサギ好きの間ではよく知られているアイテムなので、すでにご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。ケージに設置したマットを、ウサギが前足で掘ることでストレス解消する効果が期待できます。
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ただし、ウサギの性格は個体差があるので、マットを設置しても全く興味を示さない子もいます。この商品は、紐の付いたマットをケージに縛るだけというシンプルなペット用品なので、手先が器用な方でしたら、ご自身で手作りしても良いかもしれません。まずは不要なタオルなどをケージに設置して、試してみてはいかがでしょうか。
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