ウサギの聴覚は、人間よりも2倍以上の高音域の周波数を聞き取れることができ、ウサギの嗅覚は、人間よりも10倍以上も嗅ぎ分ける能力があると言われています。そんな優れた能力を持っているがゆえに、人間にとっては問題のない音や匂いでも、ウサギにとっては嫌がる音だったり、嫌いな匂いになってしまうことが多々あります。
ウサギが嫌がる音
ウサギの耳は高い音を聞き取る能力に優れており、約42,000ヘルツの高音域の周波数を聞き分けることができると言われています。人間の耳が聞き取れる音域は、約17,000ヘルツと言われているので、それぞれを比較するとウサギの聴覚がどれほど優れているのかが分かります。ただし、低音域を聞き取る能力は、ウサギよりも人間の耳の方が優れていると言われています。
ウサギの耳が高音を聞き分ける能力に優れているのは、天敵である猛禽類の鳴き声が高音であることが理由で、ウサギの聴覚が発達したと考えられています。そのため、ウサギにとって高い音は恐怖心を伴う不快な音でもあるのです。
ウサギの性格は個体差があるので嫌がる音も様々ですが、たとえば、金属製の食器や鍋などを洗う時に出る高い音や、ピアノの高い音や、掃除機で吸い込む時に出る高い音などをウサギが嫌がることがあります。意外なケースでは、金属製のジッパーを閉める時に出る高い音が嫌いなウサギもいます。
その他には、ウサギに何らかのトラウマがあって嫌がる音もあります。爪切りが苦手なウサギは、飼い主さんが自分の爪を切っている音に対して警戒することもあります。
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ウサギが嫌いな匂い
ウサギが嫌いな匂いは個体差がありますが、基本的に腐敗臭に似た臭いを嫌がる傾向があります。たとえば、生ゴミの臭いや魚介類の生臭いものを嫌がるウサギは多いです。
その他には、焼き肉が焦げる臭いが嫌いなウサギもいますし、マニュキュアを塗った直後の刺激臭を嫌がるウサギもいます。ウサギと一緒に犬を飼育している場合は、犬を撫でた後についた獣臭を嫌がるウサギもいます。
これらのことから考えると、ウサギが嫌いな匂いは、腐敗した食べ物を思わせるような悪臭と、天敵を想像させるような獣臭を嫌う傾向があると考えられます。
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ウサギの嗅覚は人間よりもはるかに優れているので、人の嗅覚では判断することは難しいですが、ウサギが嫌う腐敗臭やマニュキュアを塗った直後の匂いや獣臭などは、鼻につんとくる刺激臭という共通点があります。ウサギは、人間の嗅覚では及ばない臭いも嗅ぎ取って、敏感に反応しているのかもしれません。
ウサギのおやつ
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