ウサギは毛の生え変わりの時期(換毛期)に、体毛の色が変わることがあります。たとえば、ウサギの毛が部分的に濃くなったり、はっきりと模様が見るようになるなどの変化が見られます。また、ウサギの種類によっては、換毛期に全く違う色の体毛に生え変わることもあります。
ウサギの毛の色が変わる種類
ウサギの種類は大きく分けて「ノウサギ属」と「アナウサギ属」に分類され、毛の色が大きく変化する種類はノウサギ属のウサギに多く見られます。
たとえば、ノウサギ属に分類されるニホンノウサギは、秋から冬にかけて体毛が茶色から白色に変わることで知られています。ニホンノウサギは、夏毛から冬毛に生え変わる際に、耳以外の毛の色を白く変化させることで、雪景色に溶け込み天敵から狙われにくくしていると考えられています。
一方、アナウサギ属に分類されるウサギは、ノウサギ属のウサギほど毛の色が大きく変わることはありませんが、毛の色が部分的に濃くなったり、色が濃い部分の模様が広がったりすることがあります。
ペットとして飼育されているウサギのほとんどがアナウサギ属に分類される種類です。ペットとして人気のあるネザーランド・ドワーフは、イギリス原産の小型で小耳のポーリッシュ・ラビットと呼ばれるウサギと、小型種の野生アナウサギを交配したものです。
垂れ耳で可愛いホーランド・ロップも、ネザーランド・ドワーフと垂れ耳のフレンチ・ロップを交配したものなので、やはりアナウサギ属に分類されるウサギです。
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換毛期のたびに毛の色が変わって見える
ウサギは季節の変わり目に夏毛と冬毛が生え変わります。この生え変わりの時期を「換毛期」と言います。基本的にはウサギの換毛期は、年に4回、約3ヶ月に1度は毛が生え変わります。
野生のウサギは、季節移り変わりによる気候の変化に伴い、ほぼ同じ時期に換毛を行いますが、ペットとして飼育されているウサギは、室内の温度管理がされているので換毛期が訪れる回数や時期に個体差があります。
ウサギの毛は、オーバーコートと呼ばれる粗めの上毛と、アンダーコートと呼ばれる柔らかい下毛の二重構造になっています。太くてしっかりしたオーバーコートは体を保護する役割があり、ふわふわと柔らかいアンダーコートは保温効果があります。
暖かい季節には、柔らかいアンダーコートが抜け落ち、粗めオーバーコートに生え変わります。そして、寒い季節になると、オーバーコートが抜け落ち、保温効果のあるアンダーコートに生え変わるのです。
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ペットとして飼われているアナウサギ属のウサギは、野生のノウサギ属のウサギほど毛の色が大きく変わることはあまりありませんが、毛の生え変わりによって下毛が見え隠れして、毛の色が変わったように見えることがあります。
たとえば、ウサギの換毛期に部分的に毛の色が濃く見えたり、下毛の模様が見えるようになったりして、いつもと変わった毛の色に見えることがあります。その他にも、ウサギは加齢とともにメラニン色素が減り、毛の色が全体的に白っぽくなることもあります。
ウサギの換毛期については、以前に書いた記事があるので合わせてご覧ください。
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