ペットのとして飼育されているウサギのほとんどは「アナウサギ」という種類です。この種類のウサギは声帯が退化して使われなくなったため、声を発することができません。
ですから、ウサギが「ブウブウ・キュウキュウ・キーキー・プップッ」など、息を出す音は、正確には鳴き声とは言えないかもしれませんが、ここでは分かりやすくウサギの鳴き声として種類別に意味を紹介します。
ウサギの鳴き声の種類と意味
声帯がなく声を出せないからといって、ウサギは音で何も伝えられいわけではありません。息を吹き出して鼻や喉を鳴らし、相手に気持ちを伝えようとします。
鳴く頻度や鳴き方などには個体差があり、飼い主さんに対して頻繁に鳴いて気持ちを伝えようとするウサギもいれば、あまり鳴かずに仕草や行動で気持ちを伝えようとするウサギもいます。
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不機嫌な時の鳴き声
「ブウブウ」「ブッブッ」
鳴き声の意味:怒り、不満、要求
鳴き声の種類:低い音で息を強く吹き出す
鳴き声の大きさ:大きい
ウサギの「ブウブウ」「ブッブッ」という鳴き声は、何かに対して不満があったり、相手に何かを要求している時に出す音です。まるでブーイングのように「ブーブー」と音を立てて猛抗議しているような音です。
「ブウブウ」「ブッブッ」という怒りを表す鳴き声は、スタンピングと一緒に行うこともあります。スタンピングとは、ウサギが後ろ足を強く踏み鳴らす仕草のことで、何かに不満があり、要求や怒りを飼い主さんに伝える時にする行動です。この仕草は通称「足ダン」とも言われています。
嬉しい時の鳴き声
「プウプウ」「プップッ」
鳴き声の意味:甘えたい、嬉しい、リラックスしている
鳴き声の種類:低い音で息を軽く吹き出す
鳴き声の大きさ:小さい
ウサギの「プウプウ」「プップッ」という鳴き声は、飼い主さんに甘えたい、遊んでいて楽しい・嬉しいなど、相手に対して友好的な気持ちを表している時に出す音です。
近づかないと聞こえないくらい小さな声で「プウプウ」「プップッ」と鼻や喉を鳴らすような低い音を出します。ウサギを抱いて優しく撫でてあげている時に、リラックスして「プップッ」と繰り返し鳴くこともあります。穏やかに気持ちで思わず息も漏れているような小さな音を出します。
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危険を感じた時の鳴き声
「キュウキュウ」「キュッキュッ」「キーキー」
鳴き声の意味:危険、不安、寂しい
鳴き声の種類:高い音で息を強く吐き出す
鳴き声の大きさ:大きい
ウサギの「キュウキュウ」「キュッキュッ」という鳴き声は、何らかの危険が迫ってきて恐怖している時や不安に感じている時に出す音です。知らない他の動物が近づいて来た時などに、「キュウキュウ」「キュッキュッ」とやや高い鳴き声を出します。
鳴き声に力が入って「ギュウギュウ」「ギュッギュッ」と聞こえることもあります。この鳴き声で不安な気持ちや寂しさを飼い主さんに伝えることもあります。また、寂しい気持ちから、かまってほしい、遊んでほしいと要求していることもあります。
ペットとして飼われているウサギは声帯を持たない種類の「アナウサギ」であることがほとんどですが、ウサギの中には「ナキウサギ」という鳴き声を使える種類もいます。ナキウサギの場合は「キーキー」と甲高い声を出して仲間に危険を知らせます。
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