爬虫類のペットで人気のある種類と言えば、通称「レオパ」こと「ヒョウモントカゲモドキ」ですが、それとよく似た「ニシアフリカトカゲモドキ」という爬虫類がいることをご存知でしょうか?
「ニシアフリカトカゲモドキ」と「ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)」は、背中に模様があることや、太いしっぽなど、見た目がよく似た生き物ですが、それぞれの生息地の違いから飼育方法が異なります。今回はこれらの爬虫類の飼育方法の違いについて紹介します。
「ニシアフリカトカゲモドキ」と「ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)」の生息地の違い
「ニシアフリカトカゲモドキ」と「ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)」は、どちらもヤモリの仲間ですが、もともとの生息地が異なるため、温度や湿度などそれぞれの生活環境が違います。
「ニシアフリカトカゲモドキ」の生息地
ニシアフリカトカゲモドキは、西アフリカの沿岸に生息する動物で、カメルーン、セネガル、トーゴ、ナイジェリア、マリ、コートジボワールなどの国々のサバンナなどで生活しています。
比較的乾燥した地域の岩場などに生息していますが、ヒョウモントカゲモドキよりもやや湿度が高い環境を好み、川の近くの乾燥した森や林などでも生息することがあります。
「ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)」の生息地
アフガニスタン南部および東部、インド西部に生息する動物です。アフガニスタン、パキスタン、イラン、イラク、インドなどの国々の乾燥した荒地などで生活しています。
比較的乾燥した地域の岩や倒木の下に巣を作ります。高温の乾燥地帯に生息していますが、西アフリカに生息するニシアフリカトカゲモドキと比べると、温度・湿度の管理はやや低い設定になります。
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「ニシアフリカトカゲモドキ」と「ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)」の飼育の違い
「ニシアフリカトカゲモドキ」と「ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)」は、どちらも乾燥系地表性ヤモリの飼育方法になりますが、ニシアフリカトカゲモドキの場合は湿度管理が重要です。湿度を保つために「ウェットシェルター」というペット用品を使用します。
「ニシアフリカトカゲモドキ」の基本飼育
温度
基本の温度は27℃に設定し、ホットスポットは32℃、夜は25℃まで下げます。照明は必要ありませんが、パネルヒーターを利用すると温度管理に役立ちます。乾燥し過ぎないように、パネルヒーターはケージの3分の1程度の範囲に使用すると良いでしょう。
湿度
湿度を保つために上部に水を溜めることができる「ウェットシェルター」を使用します。ニシアフリカトカゲモドキの飼育はウェットシェルターを使用することが、ヒョウモントカゲモドキの飼育との大きな違いです。
床材も湿度を保持するために水分を含みやすい素材(ヤシガラなど)を使用すると良いでしょう。霧吹きをして水分を湿らせ、過度に乾燥させないようにします。
広いケースを使用しているのであれば、ウェットシェルターと乾燥したシェルターの2つを設置してあがると、ニシアフリカトカゲモドキが必要に応じて移動してくれます。
ウェットシェルター
ケージ
容器は床面積の広いケースを使用します。使用するケースはプラスチック・アクリル・ガラスなど素材は自由ですが、上部を開けてしっかり通気できることが大切です。
餌
コオロギやミルワームなど昆虫を食べます。その他にも人工餌も販売されているので、昆虫が苦手な飼い主さんは利用すると良いでしょう。
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「ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)」の基本飼育
温度
基本の温度は25℃に設定し、ホットスポットは30℃、夜は20℃まで下げます。ニシアフリカトカゲモドキと比べるとやや低い温度設定になる違いがあります。パネルヒーターをケージの3分の1だけ敷いて、場所によって温度差を作ることがポイントです。
湿度
ヒョウモントカゲモドキの場合は、通常の乾燥したシェルターを使います。床材などに霧吹きをして水分を湿らせ、過度に乾燥させないようにします。
ケージと餌
ニシアフリカトカゲモドキの飼育内容と同じ。
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