犬が飼い主さんの手や足にツンツンと鼻をつけてくることがあります。
愛犬が鼻先でつついてくるしぐさは、なんとも可愛らしいものですが、この行動の意味が分かりますか?
飼い主さんとしては、できるだけ犬の気持ちを分かってあげて、対応していきたいですよね。
今回の記事では、犬が鼻をつけてくる理由とその行動に対しての飼い主さんの対応について紹介します。
鼻をつけてくる理由
鼻をつけてくる理由は、様々ことが考えられますが、飼い主さんに甘えていることが多い。
その行動が、単に甘えているだけなのか、何かを要求しているのかは、状況によって異なります。
愛犬の様子をよく観察することが大切です。
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何かを要求している
犬が鼻先でツンツンと人の手や足をつつくしぐさを見せることがあります。
犬が鼻をつけてくる行動は、「ねぇ、アレして。コレして。」とおねだりするサインの場合があります。
何を要求しているのかは、その時の状況によって異なります。犬が鼻でつつくしぐさが、「撫でて」なのか「ボールで遊んで」なのかは、その時の状況次第です。
強く要求しているのではなく、飼い主さんに甘えたいだけの場合が多い。
たとえば、犬が飼い主さんとどうしても遊んでもらいたくて気持ちが高ぶっている時は、犬が上半身をフセの姿勢にして下半身だけキュッと上げてる姿になります。
これは、お気に入りの人にしか見せないとっておきのポーズなので、時間があったら一緒に思いっきり遊んであげてください。
それに比べて鼻をツンツンとつけてくる行動は、もっと控えめで強い要求ではありません。そのため、いつでも要求に答えるのではなく、状況に応じて対応してあげると良いでしょう。
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甘えているだけ
特に要求することはないけど、犬が飼い主さんに甘えたいだけの時にも鼻をつけてくることがあります。
時間を持て余して、なんとなく鼻でつついていることもあるので、特に理由がない場合もあります。
また、飼い主さんを尊敬している犬ならば、親愛の感情を示すボディランケージとして行っていることもあります。
何かを要求しているわけではないので過剰に答える必要はありません。信頼関係を保つためのスキンシップとして、1度だけ撫でてあげる程度で良いでしょう。
なかには甘えるだけではなく、ご飯を要求のために、鼻先をツンツンとつついている場合があります。この場合は答える必要はありません。
一度与えてしまうと、前はご飯を貰えたのに、なぜ貰えないのだと吠え続けることもあるので、飼い主さんが困ることになりかねない。
何度も答えてしまうと、鼻をつければご飯が貰えると勘違いしてしまうこともあるので注意が必要です。
犬が鼻をつけてくる理由は、状況によって様々です。鼻でつついた後にどのような行動をとるのか、様子をよく観察して対応していくようにしましょう。
臭いを嗅いで軽い挨拶
犬同士は、お互いの鼻を軽くつけて挨拶することがあります。これはお互いの臭いを確認していると考えられています。
この挨拶は、お互いに興味がある場合や、好意を感じる場合に行うものです。ですから、飼い主さんの手足に鼻をつけてくるのは、自分以外の臭いがついてないかを確認していることでもあるのです。
そもそも犬の嗅覚は、人間の1億倍も優れていると言われているので、わざわざ近くに行って鼻をつける必要がないように思えますが、それでも至近距離で臭いを確認したいのです。
皆さんご承知のように犬は一生懸命な生き物です。一生懸命に飼い主さんのことを見て、飼い主さんの一挙手一投足に喜んでつき合う。飼い主さんと信頼関係にある犬は、どこまでも気持ちの良い相棒なのです。
いろいろなことに一生懸命になり過ぎて、気になるものは夢中になり過ぎるために、とっくに分かっているは臭いでも、ついつい鼻を近づけて嗅いでしまうのではないでしょうか。
犬同士の伝統的な挨拶は、お互いの臭いを嗅ぎ合うことです。犬の臭腺にたまる分泌物にはいろいろな情報がつまっています。
その臭いを嗅ぎ分けることで、相手の年齢や性別、健康状態、強さなどのプロフィールを読み取っているのです。
これの犬社会の挨拶を人にやってしまう犬もいるので、その前に手を犬の鼻に近づけてかがせ、情報を読み取ってもらうと良いでしょう。
ただし、初対面の犬に対して、突然手を近づけると驚いて噛みついてしまうことがあるので、犬の状態をよく観察してから行うようにしましょう。
飼い主さんの対応
犬が鼻をつけてくる主な理由は、甘えて何かを要求していることが多く、飼い主さんにかまってほしい気持ちの表れです。
この行動に対して、毎回飼い主さんが構ってあげると、犬は自分の要求がいつでも通ると思い、飼い主さんのことを自分より下の立場だと勘違いすることがあると言われています。
だからといって、犬が鼻でつついてきた時に、いつも無視すれば良いかというと、そうでもない。
犬が甘えてくるのもコミュニケーションのひとつなので、飼い主さんは犬の要求に対して過剰に答えなければ良いだけなので、撫でてあげるくらいはしてあげても良いと思います。
飼い主さんを尊敬している犬は、親愛の感情を示すために行っている時もあるので、その行動を完全に無視する必要もない。
ただし、必要以上に要求してきた場合は、毅然とした低い声で「ダメ!」と伝えてから「おすわり」を指示します。
犬が自分の要求が通らないことで、しつこく吠えたり、走り回ったりする場合に、飼い主さんがキャーキャー高い声で騒ぐと、人が喜んでいると勘違いし、興奮状態になって手がつけられなく恐れがあるので、冷静にダメ出しをすることが大切です。
きちんと食事を食べているはずなのに、おやつやご飯を要求してきた場合は、安易に与えないほうが良い。
この時に食事を与えてしまうと、鼻先をツンツンとつついて甘えれば、ご飯が貰えると学習してしまい、一度覚えたことは後でしつけ直すことが難しくなるケースがあるので注意が必要です。
犬が鼻をつけてくる時の飼い主さんの対応は、過剰にかまってあげる必要はありませんが、軽く撫でてあげるなど簡単に答えてあげる程度の対応で十分です。
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