亀が冬眠しないのはなぜ?冬眠させないとどうなる?

イシガメやクサガメなどの変温動物は、秋の終わりから冬にかけて冬眠の準備に入ります。これらの亀は半水棲ガメなので、気温が15℃以下になると、落ち葉に埋もれた土の中や、水の中でじっと動かなくなり、春になるまで冬眠します。しかし、これは野生のイシガメやクサガメの話です。

ペットとして飼育している亀たちの中には、なかなか冬眠しない子もいます。それでは、ペットの亀が冬眠しないのはなぜなのでしょうか?

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ペットの亀が冬眠しないのはなぜ?

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温度が高過ぎる

イシガメやクサガメなどは、気温が15℃以下になると冬眠の準備を開始し、温度が0℃以下になりにくい地中や水中で冬眠します。

しかし、室内飼育している亀は、暖房が効いているので、上手く冬眠に入れないことがあるのです。ペットの亀は、地中でも水中でも温度が5℃前後を保てる場所で冬眠させることが望ましいです。

イシガメは-5℃の環境下でも活動できるほど耐寒性があると言われていますが、氷点下になると命を落とす危険性があるので注意が必要です。

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実は冬眠している

冬眠と言うと完全に眠って動かなくなると思われがちですが、個体よっては冬眠中も少しは活動する亀もいます。

そもそも冬眠中の亀は、気温の低下により代謝が落ちているだけなので、ゆっくりと動くこともあります。当然ですが冬眠中も呼吸をしているので、冬眠していても土や水の中から顔を出して、呼吸することもあります。

ただし、イシガメやクサガメは、水に含まれる酸素を腸の粘膜から吸収することができるので、水の中で冬眠しても酸欠になることはありません。とは言え、亀は肺呼吸がメインです。亀の肺は背中の位置にあり、肺に空気が溜まると自然と水に浮くようになります。その時に水面から顔を出して呼吸をするのですが、冬眠中に水面が凍っていると呼吸ができないので注意が必要です。

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ペットの亀を冬眠させないとどうなる?

結論から言うと、ペットの亀は冬眠しなくても生きていけます。むしろ、冬眠することは命を落とすリスクがあるので、飼育下においては意図的に冬眠させないという選択肢もあります。生後間もない子亀や高齢な亀、体調不良の亀などは、体力がないので冬眠させない方が無難です。

ただし、亀を冬眠させないと寿命が短くなる傾向があることを知っておく必要があります。一般的にクサガメの寿命は冬眠しないと15年、冬眠すると30年というのが目安になっています。

一番問題なことは、中途半端な温度で亀が食欲のない状態が続くことです。冬眠させるのであれば温度が5℃前後になる状態を保ち、冬眠せないのであればエアコンやヒーターを使用して、温度が20~25℃程度になるようにしましょう。

水棲ガメや半水棲ガメを冬眠させない場合は、水の中にヒーターを入れて水温を調節する方法が最も効果的です。その場合は、ヒーターの他に、水温を確認するための水温計と、水を循環するためのフィルターやエアーポンプなどを設置しましょう。

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