日本固有種のカメの1つとして「ニホンイシガメ」が挙げられますが、それと似たカメで「クサガメ」や「ゼニガメ」という名前もよく耳にします。それではニホンイシガメとクサガメとゼニガメは、どのような違いがあるのでしょうか。今回はこれらのカメの違いと見分け方について紹介します。
ニホンイシガメとクサガメの特徴の違い
ニホンイシガメの特徴
・日本固有種
・背中の甲羅が黄色がかった黒
・腹部の甲羅は真っ黒
・甲羅の中央に1本ラインの山がある
・顔に模様がない
クサガメの特徴
・外来種
・甲羅全体が赤っぽい黒
・腹部の甲羅に薄い黄色の模様がある
・甲羅の中央と左右に計3本ラインの山がある
・首から顔に黄色の模様がある
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ニホンイシガメとクサガメの見分け方
ニホンイシガメとクサガメの大きな違いは、ニホンイシガメは日本固有種であり、クサガメは外来種であるという点です。クサガメの原産国は中国や韓国で、200年以上前に朝鮮半島から日本に輸入されたと考えられています。
ニホンイシガメとクサガメの甲羅の違いは、ニホンイシガメは黄色っぽい黒で、クサガメは赤っぽい黒という特徴があります。しかし、甲羅の色や形は個体差があるので、時には見分けることが難しいこともあります。
ニホンイシガメとクサガメの違いを簡単に見分けるポイントは、顔に模様があるかどうかです。ニホンイシガメの顔には模様はありませんが、クサガメには首から顔にかけて黄色の模様があります。
ゼニガメとは?
本来、ニホンイシガメの幼体のことをゼニガメと言っていましたが、近年ではクサガメの幼体のことをゼニガメと言う傾向があります。
ニホンイシガメは黄色っぽい甲羅をしているので、その幼体の小さく丸い甲羅が「銭(ゼニ)」のように見えることからゼニガメと呼ばれるようになったと言われています。
しかし、近年ではニホンイシガメの数が減少し、クサガメの方が多く流通するようになったため、クサガメの幼体をゼニガメと呼ぶようになりました。
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ニホンイシガメとクサガメの見分けがつかない理由
古くは朝鮮半島から日本に持ち込まれたクサガメが、いつしか日本の自然界にも生息するようになり、やがては日本固有種であるニホンイシガメとクサガメが交配して雑種が生まれるようになりました。
そのため、ニホンイシガメとクサガメのそれぞれの特徴を持ち合わせたハイブリッドなカメが存在し、外見だけでは見分けがつかないことがあるのです。たとえば、クサガメの特徴である顔の模様があるけど、腹部の甲羅はニホンイシガメのように真っ黒というカメが存在するわけです。
ニホンイシガメとクサガメの雑種は、父方のカメと母方のカメのどちらの特徴を色濃く受け継いでいるかで、外見が変わるのでDNA検査をしないと違いが分からないこともあります。
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