今回は、ハムスターが嫌がる音と嫌いな匂いについて紹介します。ハムスターは優れた聴覚と嗅覚をもち、これらを使って常に周辺の様子を伺っています。ハムスターの聴覚と嗅覚は人間と比べて遥かに優れているため、人間にとっては問題のない音や匂いでも、ハムスターにとっては刺激が強過ぎるということがあるのです。
ハムスターが嫌がる音
ハムスターは天敵の猛禽類の鳴き声を思わせるような高音を嫌う傾向があります。屋外で鳴いている鳥の声にハムスターが反応することもありますし、キッチンで金物がぶつかる音を聞いて、ハムスターが警戒していることもあります。
ハムスターの性格は個体差があるので一概に言えませんが、金属製のジッパーを開閉する音が嫌いな子もいます。意外と気付かないところで、ハムスターが嫌がる音を無意識に出してしまっているのかもしれません。
また、人間の聴覚では聞き取れないほどの高周波音を嫌がることもあります。人間の聴覚で聞くことができる音域は20Hz~20,000Hzほどで、はっきりと聞き取れるのは500Hz~5,000Hz程度だと言われています。
ところが、ハムスターの聴覚は1,000Hz~50,000Hzと言われ、人間の聴覚のおよそ4倍の音域を聞くことができるのです。
Sponsored Links
一般的にネズミの仲間は、24,000Hz~45,000Hzの高音を嫌うと言われています。この音域を発するネズミ撃退器(家ネズミの駆除用)が販売されているくらいです。YouTubeで紹介されているネズミ撃退音を再生したら、ケージから脱走したハムスターがその嫌がる音を聞いて、冷蔵庫の隙間から出てきたという書き込みを見掛けたことがあります。
ハムスターが嫌いな匂い
動物の鼻の奥には、匂いを感知する働きがある嗅細胞が存在します。ハムスターの嗅細胞は人間の40倍以上もあると言われて、匂いを感知する能力が高いことが知られています。
そのためハムスターは強い刺激臭を放つ植物を嫌う傾向があり、具体的にはミントやワサビ、ユリの花の匂いなどがハムスターが嫌いな匂いとして挙げられます。
これらの匂いは、一般的にネズミの仲間が嫌う匂いとして知られており、家ネズミの駆除として使われる忌避剤にミントなどの成分が含まれていることがあります。
ハムスターは優れた嗅覚ゆえに、強い匂いを嫌う傾向があるので、香水やアロマオイルなどの強い匂いを嫌がる可能性も考えられます。ハムスターを飼育する場所では、強い匂いを放つものは使用しない方が無難です。
Sponsored Links
ハムスターが嫌いな匂いは、その他にも蚊取り線香に含まれる除虫菊の匂いや、衣類に使う防虫剤に含まる樟脳(クスノキの成分)などがネズミの仲間が嫌がる匂いとして知られています。
いずれにせよ、強い匂いを放つ植物は、ハムスターにとって負担になる可能性があるので、近くには置かないようにすると良いでしょう。
ハムスターの遊び道具5点セット
Sponsored Links
おすすめの記事
ハムスターの部屋んぽはいつから?頻度は?サークル選びのポイントを紹介!
フクロモモンガがしっぽをくねくね・丸める・ピーンと伸ばす意味は?