カラスは鳴き声を変えて仲間とコミュニケーションをとる動物です。カラスは「カーッ・クワッ・カァカァカァ」など、いろいろな鳴き方をしますが、今回の記事では「挨拶」「自分はここにいるよ」「仲間を呼ぶ」を意味するカラスの鳴き声を紹介します。
また、カラスの鳴き声の意味と鳴く回数との関係性についても述べてみたいと思います。
日本に生息するカラスは主に2種類
日本に生息するカラスは、主に「ハシブトガラス」と「ハシボソガラス」の2種類です。
これらは生息する地域を決めて留まる留鳥ですが、その他に冬季にやって来る冬鳥の「ミヤマガラス」や「コクマルガラス」なども見ることができます。
ハシブトガラス
学名:Corvus macrorhynchs
英名:Jungle crow
<特徴>
鳴き声:「カー」クリアな鳴き声
クチバシが大きく厚い。額が出っ張っている。ハシボソガラスよりも体が大きい。雑食ですが、やや肉食を好む傾向がある。歩くよりピョンピョンと跳び跳ねて移動することが多い。
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ハシボソガラス
学名:Corvus corone
英名:Carrion crow
<特徴>
鳴き声:「ガー」濁った鳴き声
クチバシがハシブトガラスよりも細い。額が出っ張っていない。ハシブトガラスよりも体が小さい。雑食ですが、やや植物質を好む傾向がある。跳び跳ねるよりも歩くことが多い。
カラスの鳴き声の意味
カラスの寿命は10~20年と長く、行動範囲も広いため、研究が難しい鳥とされています。そのため、カラスの生態についてはっきりと解明されていないことが多いです。
ですから、カラスは様々な種類の鳴き声を発することができる動物ですが、鳴き声の意味についても分かっていないことが多いです。そのなかでも意味が分かっている鳴き声の種類を3つ紹介します。
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「挨拶」を意味する鳴き声
「カー」
カラスが「カー」と1回鳴くのは、挨拶を意味する鳴き声で、それを聞いた仲間のカラスが同じように「カー」と鳴き返します。これをコンタクトコールと言います。
「自分はここにいるよ」を意味する鳴き声
「カーッ クワッ」
カラスが移動して止まった時に、翼を広げながら「カーッ クワッ」と鳴くのは「自分はここにいるよ」と他のカラスに知らせるための鳴き声です。これをポジショニングコールと言います。
「仲間を呼ぶ」を意味する鳴き方
「カァカァカァ」
カラスが「カァカァカァ」と複数回鳴く時は、仲間を呼んでいる鳴き声です。仲間を呼んでいる理由は、食べ物を見付けたからだったり、縄張り内で怪しいものを見付けただったり、様々です。
その他にも、カラスはいろいろな鳴き声を出すことができます。たとえば、求愛の時はまるでうがいをする時の音のように「グワアァァァ」と喉の奥にこもった鳴き声を出すこともあります。ただし、カラスの種類によって違ったり、個体差があるので、はっきりとしたこは分からないことが多いです。
保護されてカラスが人間と生活するうちに、ニワトリのように「コッコッコッ」と鳴くようになったり、ガチョウのように「ガァガァガァ」と鳴くことがあったり、カラスの鳴き声については様々な事例が報告されています。
鳴く回数で意味が違うのだろうか?
一説には、カラスの鳴き声は鳴く回数によって意味が異なるという意見があるようですが、現状ではカラスの鳴き声に関して解明できていないことが多く、鳴き声の意味と鳴く回数の関係性については、有るとも無いとも言えない。
ですから、分かっている事実だけを解説していきます。カラスは1個の物と8個の物の区別など、視覚的に少ない物と多い物を区別することはできるという研究結果は報告されていますが、数を数える能力の有無は分かっていません。ですから、そもそも鳴き声の1回2回3回と鳴き声の回数で使い分ける能力の有無も解明されていません。
また、カラスが「カァカァカァ」と複数回鳴いている時に、最後間で鳴き終わる前に仲間のカラスが「カァカァカァ」と鳴き返すことがあるので、鳴き声の意味と回数の関係性について実証するのは困難です。
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