ハムスターに餌を与えると、ちょっと目を離した隙に餌がすぐなくなるということがよくあります。これはハムスターが餌を隠す習性によるもので、巣箱の中や床材の下などに、たくさんの餌を溜め込むことがあるのです。
ハムスターに餌を与えては隠し、また餌を与えては隠すを繰り返していると、ついついたくさんの餌を与え過ぎてしまうものです。そのようなことがないように、事前にハムスターに適した1日の餌の量を把握しておく必要があります。
ハムスターが餌を隠す・溜め込む理由
ハムスターが餌を隠す行動は、野性的な「本能」によるものです。野生のハムスターは寒い季節になると冬眠する習性があり、実りの秋の時期にたくさんの食べ物を集め、それを地面に隠したり、巣穴に溜め込んだりして、冬の厳しい寒さを乗り越えるための準備をします。
ペットのハムスターの場合は温度管理が整っているので、冬眠することはほとんどありませんが、野生の習性が反映して餌を隠すことがあります。因みに飼育下のハムスターでも、極端に寒い環境では冬眠してしまうこともあるので注意が必要です。
厳しい冬を乗り越えるために、ハムスターが餌を隠して溜め込むということ以外には、安心な場所で餌を食べたいという理由も考えられます。食事中のハムスターは天敵に対して無防備な状態になります。食べることに夢中になっている隙に、天敵の猛禽類などに狙われる恐れがあるので、巣穴や隠れ家などの安心できる場所に食べ物を持ち帰ってから食べることがあります。
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餌を溜め込み過ぎると…
ハムスターはいろいろな場所に餌を隠すことがあります。ケージの隅や巣箱の中、時にはトイレ砂の中に餌を隠してしまうこともあります。巣箱や隠れ家の中に溜め込んだ餌は、時々食べているようですが、床材の中に隠した餌はほとんど忘れてしまい、そのまま放置されていることが多いです。
隠した餌は、一度ハムスターが口の中に入れたものなので、放置していると雑菌が繁殖して嫌な臭いを放つようになります。特に食べ物が腐りやすい暖かい季節は、ケージ内の掃除を頻繁に行って隠した餌を取り除く必要があります。
また、ハムスターが巣箱の中にたくさんの餌を溜め込むと、それを守ろうと思い攻撃的になることがあるので、せっかく蓄えた食べ物を捨てるのは可哀そうですが、巣箱の中の溜まった餌も定期的に取り除くようにしましょう。
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餌がすぐなくなる時は1日の餌の量に要注意
ハムスターに与えた餌がすぐなくなると、餌の量が足りていないと勘違いして、ついつい餌を与え過ぎてしまうことがあります。ハムスターは餌を隠す習性があるので、餌がなくなるたびに与えているのでは、1日の餌の量を把握することは困難です。
ですから、ハムスターに餌を与える前から1日の餌の量を決めて、それ以上は与えないようにすることが大切です。
ハムスターに適した1日の餌の量
体重の5~10%程度の餌の量が目安です。
例)体重100gのゴールデンハムスターは5~10g程度、体重40gのジャンガリアンハムスターは2~4g程度の餌の量が目安です。
5~10g程度のペレットはどのくらいの量なのかは、実際に量ってみないとイメージが浮かばない方も多いと思うので、具体的に言うと大さじ一杯のペレットが大体5~10g程度の量になります。
大き目のスプーンで一杯すくったくらいのペレットの量ですから、意外と少ない印象になると思います。ドワーフ系のハムスターは体が小さいので、餌の量はもっと少なくなります。
まずは、飼育しているハムスターの種類の一般的な平均体重を調べて、その体重の5~10%程度の餌の量を知ることが大切です。
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