フェレットが前足で穴を掘る仕草や、お気に入りの物を隠す行動は、フェレットの祖先と言われているヨーロッパケナガイタチの習性に由来するものです。ヨーロッパケナガイタチの習性を踏まえた上で、フェレットの仕草の意味を解説していきます。
フェレットの掘る仕草
フェレットは、ヨーロッパ一帯に生息する野生種のヨーロッパケナガイタチを家畜化したことが始まりだと言われています。人間とフェレットの付き合いは長く、今から2000年以上前の古代ギリシャの時代からウサギ狩りのお供としてフェレットは役立っていました。
フェレットの祖先であるヨーロッパケナガイタチは、地中に空いた穴を寝床にする習性があります。アナグマが掘った巣穴を利用したり、自ら穴掘りをして隠れ家を作ることもあります。その名残りで、ペットとして飼育されているフェレットも穴を掘る仕草を見せることがあるのです。
ヨーロッパケナガイタチは複数の巣穴を持ち、狩りをしながら移動する習性があるので、穴掘りが大好きなフェレットは、カーペットを掘ったり、ソファーを掘ったりと、室内の様々な場所で掘る仕草をすることがよくあるのです。
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ヨーロッパケナガイタチは、巣穴作りのために土を掘ることもありますが、地中に隠れたモグラやカエルなどの獲物を狩るために、穴掘りをすることがあります。食べ物の心配がないフェレットの場合は狩りをする必要がないので、本能的な遊びの一種として前足で掘る仕草をすると考えられます。
フェレットが物を隠す理由
フェレットをケージから出して、室内を散歩させていると、お気に入りのオモチャや好きな物を隠すことがよくあります。フェレットが咥えて持ち運べるくらいの大きさの物なら、何でも好きな物を隠します。
部屋の隅にフェレットのオモチャが詰まっていたり、カーペットの下から小物が見付かったり、フェレットは様々な物を隠す仕草を見せます。
フェレットの祖先であるヨーロッパケナガイタチは、食べ切れない獲物を複数の巣穴や隠れ家に隠す習性があります。一箇所に蓄えるのではなく、複数の場所に食べ物を分散することは、厳しい自然界で生き長らえる知恵なのです。
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フェレットもフードを室内の様々な場所に隠すことがあります。室内散歩中に部屋の隅からバリバリと音がすると思ったら、隠したフードをフェレットが食べていることがあります。隠したフードは、放っておくと劣化しますし、持ち運ぶ際に一度はフェレットの口の中に入ったフードなので、古くなったフードは衛生的にもよくありません。
フェレットが隠したフードはすぐに処分して、これ以上隠さないようにフェレットの散歩中は、ケージ内にフードを置かないようにしましょう。
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