フェレットは掘ることが大好きな子が多く、トイレ砂を前足でホリホリして周辺に飛び散らかしてしまうことがよくあります。また、フェレットがトイレ砂を誤って食べることもあるので注意が必要です。
フェレットがトイレ砂を掘る
もともとフェレットは、ヨーロッパに生息する野生種のイタチを家畜化したのが始まりだと言われています。イタチは穴を掘ることが得意な動物です。地面を掘って巣穴を作ったり、地中に潜むモグラやネズミなどの獲物を狙ったりします。
ペット化したフェレットであっても、穴を掘る習性は残っているもので、フェレットがトイレ砂を掘ってケージ内に砂を飛び散らかしてしまうことがよくあります。
トイレ砂がダメならと今度はトイレシートに替えてみても、フェレットの掘る欲求は抑えられずに、トイレシートを前足で掘ってボロボロにしてしまうことが多いです。フェレットの性格は個体差があるので、中にはトイレ砂を掘らない子もいますが、普段から部屋んぽ中にソファーやカーペットなどを掘る仕草を見せる子は、ある日突然にトイレ砂を掘り始める子もいます。
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フェレットがトイレ砂を食べる
フェレットがトイレ砂を掘ることよりも、もっと困るのがトイレ砂を誤って食べることです。商品によっては誤飲しても心配が少ない素材を使用しているものもありますが、頻繁にトイレ砂を食べることがあれば、決して良いこととは言えません。
フェレットの飼育で使用されるトイレ砂は、各メーカーで様々な商品が販売されていますが、「オカラ」を素材に使ったトイレ砂と、「古紙」を素材に使ったトイレ砂が一般的です。
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「オカラ」を素材に使ったトイレ砂
この商品は、オカラを主成分に活性炭を配合したトイレ砂です。オカラの原料は大豆なので、万が一フェレットが誤飲したとしても心配が少ない。活性炭が含まれているので、消臭効果も期待できます。
本来、フェレットなどのイタチ科の動物は肉食なので、オカラ(大豆)を好んで食べることは少ないはずなのですが、植物由来の食べ物を全く食べないということではありません。
たとえば、フェレット用フードでもメーカーによっては、主成分の鶏肉に加え、トウモロコシや小麦粉、脱脂大豆などの植物由来の成分が含まれている商品もあります。そう考えると、オカラのトイレ砂を食べるフェレットがいても不思議ではないのです。
このトイレ砂は、水分を含むとバラバラに崩れるタイプなので、少量食べたくらいでは心配は少ないと言えますが、日常的に大量のトイレ砂を食べることがないように注意しましょう。この商品は白っぽい色のトイレ砂なので、フェレットが誤飲すると糞が白っぽくなります。
このトイレ砂は使用後に可燃物として処理できます。(※処理方法は各自治体のルールを確認して下さい。)
「古紙」を素材に使ったトイレ砂
この商品は古紙を使ったトイレ砂で、猫だけでなくフェレットなどの小動物にも使えます。古紙(新聞紙)に圧力をかけて固めて、ペレット状にカットしたものです。製造国はアメリカです。
原料が新聞紙なので、トイレ砂の色が黒っぽくなっていることから、インクが含まれていることが推測できます。紙はもともと植物由来の原料ですが、インクが含まれているのであれば、フェレットが食べることは良いことではありません。
ただし、オカラを使用したトレイ砂に比べると、古紙を素材に使ったトイレ砂はフェレットがあまり食べない傾向があります。食べても心配の少ないオカラのトイレ砂を選ぶか、食べるのが心配だが誤飲しにくい古紙のトイレ砂を選ぶのかは、フェレットの様子を見ながら判断する必要があります。
古紙を使ったこのトイレ砂も使用後に可燃物として処理できます。(※処理方法は各自治体のルールを確認して下さい。)
どうしても誤飲が心配な場合は「網付きトイレ」
フェレット飼育でよく使われているトイレトレイは「SANKO フェレット・フィットパンL」です。このトレイの上部に設置できる「ワイヤーメッシュスノコ」という商品があることをご存知でしょうか。
これを設置することで、フェレットがトイレ砂を掘ることも、誤って食べることも防ぐことができるのでおすすめです。ただし、網付きトレイにしたことで、フェレットがその場所をトイレとして認識してくれるかどうかという多少の不安はありますが、それほど高額なパーツではないので、一度試してみる価値はあると思います。
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