レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)は、定期的に脱皮を繰り返すヤモリの仲間です。今回は、レオパの脱皮の頻度と、古い皮を脱ぎ捨てるまでの時間について紹介します。
レオパの脱皮の頻度
脱皮の頻度の目安・・・2週間に1回
(※成長に伴い脱皮の周期が長くなる傾向がある。)
脱皮の頻度が高いレオパは10日に1回のペースで脱皮を繰り返す個体もいます。頻度が低いレオパは1ヶ月以上も脱皮しない個体もいます。レオパの脱皮の頻度は非常に個体差がありますが、大抵は2週間に1回の周期で脱皮を繰り返すことが多いです。
レオパをはじめ爬虫類の脱皮は新陳代謝のようなもので、加齢とともに脱皮と脱皮の間隔が長くなる傾向があります。成長途中の幼体のレオパは、頻繁に脱皮を繰り返し、成体になるにつれて落ち着いていきます。
中には成体になっても新陳代謝が活発で、短い周期で脱皮する個体もいるので、レオパの脱皮の頻度は個体によるところが大きいです。
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脱皮のメカニズム
レオパの脱皮は、人間で言うと垢が落ちるようなものです。人間の皮膚は古い角質が細かく剥がれ落ちますが、レオパは古い角質の皮をまとめて脱ぎ捨てているのです。それでは、なぜ人間は脱皮せずに、レオパなどの爬虫類は脱皮するのでしょうか。
レオパの皮膚はケラチンというタンパク質の一種でできていて、これは人間も同じです。動物の皮膚は内部にある「真皮」と、表面にある「表皮」に分かれています。
表皮の細胞でケラチンが大量に分泌されると、細胞が死滅して硬い層になり、内部の真皮を守っています。人間の皮膚は常にケラチンが分泌されているので、古い角質と新しい角質は連続されています。
一方、レオパなどの爬虫類は、ケラチン分泌が弱まる時期が定期的にあるため、古い角質と新しい角質の間に空間ができ、不要な皮膚をまとめて脱ぎ捨てる脱皮が生じるわけです。
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レオパが脱皮を完了するまでの時間
脱皮の時間の目安・・・30分前後
レオパの脱皮は、口元から古い角質が剥がれ出し、頭部、前足、胴体、後ろ足、しっぽの順に、少しずつ脱ぎ捨てていきます。脱皮を完了するまでの時間は個体差がありますが、大抵は30分前後で全身の皮が剥がれます。
速い時は15分程度で脱皮が完了することもあります。遅くても1時間以外には脱皮が終わっていることがほとんどです。脱皮中のレオパは、床材やシェルターなどに体を擦り付けて皮をめくり、古い角質を口で咥えて剥がしていきます。剥がれた皮は食べることが多いです。
脱皮前は、床材に霧吹きをするなどケージ内の湿度を保つことで、レオパが脱皮しやすくなります。脱皮後は、レオパの体に古い角質が残っていないかを確認しましょう。指や目などの細かい部位は脱皮不全が起こりやすいので注意が必要です。
レオパの目は、コンタクトレンズのような透明の鱗が被さっています。この鱗も脱皮するので、万が一、古い鱗が残っている場合は取り除く必要があります。目の脱皮不全を無理に剥がすと傷付けてしまう心配もあるので、不安な場合は動物病院で診てもらうようにしましょう。
レオパは、快適な同じ環境で飼育すると、大体同じ周期で脱皮を繰り返します。レオパの脱皮は新陳代謝が影響していることから、脱皮の頻度を記録しておくことで、健康状態を知る手掛かりになります。
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