今回は、カメレオンの餌の量と頻度について紹介します。カメレオンの種類の中にはエボシカメレオンのように野菜や果物を食べるものもいますが、多くのカメレオンの主食は昆虫です。ただし、生きた虫以外は食べないというわけではなく、慣れてくれば冷凍コオロギや乾燥ミルワームなども食べます。そもそも虫が苦手という方には、昆虫食爬虫類用の人工飼料を使うこともできますが、これについては少し気になる点があります。
カメレオンの餌の量と頻度
生後1年までの成長期のカメレオン
毎日食べられるだけ与える(生餌5匹くらい)
生後1年以上の大人のカメレオン
2~3日に1回与える(生餌5~10匹くらい)
カメレオンに与える餌は、基本的には生きた昆虫になります。野生のカメレオンは木の上で生活しているため、蛾などの飛ぶ昆虫を好んで食べますが、ペットとして飼育しているカメレオンは、ペットショップなどで購入しやすい、コオロギやデュビア、ミルワームなどを生餌として与えるのが一般的です。
デュビアは森に生息する小型のゴキブリです。ミルワームはゴミムシダマシという甲虫の幼虫です。
ペットショップなどで販売される生餌は、季節的に流通が少なくなる時期があります。この時期では、冷凍コオロギや乾燥ミルワームなどが主流になります。
季節外れの生餌不足を解消するために、ペットに与える生餌を自分で育てるという方も少なくありません。生餌の中でも飼育が簡単だと言われているのが、デュビアです。デュビアはコオロギと比べて生命力が強く、コオロギのように鳴かないので、育てやすいと言えます。
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生後1年にも満たない成長期のカメレオンの餌の量は、毎日食べられるだけ与えるのが基本です。とは言え、せいぜい生餌5匹程度でお腹いっぱいになります。
生後1年以上経った大人のカメレオンの餌の量は、生餌5~10匹くらいです。ただし、餌を与える頻度は2~3日に1回で十分です。
カメレオンは生きた虫以外は食べないの?
カメレオンの飼育は、生きた昆虫を与えるのが基本です。慣れてくれば、冷凍コオロギや乾燥ミルワームも食べるようになります。
しかし、カメレオンを育ててみたいけど、虫が苦手という方もいらっしゃると思います。そのような方は、爬虫類用の人工飼料で育てることもできます。
ただし、カメレオンはペットであっても野性的な部分を残している動物です。個体によっては、人工飼料を全く食べない子もいれば、生餌から人工飼料に替えるまでに長い期間がかかる場合もあります。
カメレオン飼育で使われる人工飼料は、「レオパゲル(ヒカリ)」や「レオパブレンドフード(ジェックス)」などがあります。いずれも商品名に「レオパ」とあるように「レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ)」の飼育でよく使われます。
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どちらの人工飼料も商品説明欄に「昆虫食の爬虫類全般に使用できる」と記載されています。実際にカメレオンに人工飼料を与えている飼い主さんもいらっしゃるので、大きな問題はないように思えますが、個人的な見解として気になる点もあります。
「レオパゲル」はフードがゲル状になっているものです。「レオパブレンドフード」も、固形フードを水でふやかして与えるものです。フードの表面が濡れていると、カメレオンは舌を伸ばしてフードを取ることができません。ですから、飼い主さんがピンセットで摘まんだフードをカメレオンの口元まで近づけて食べさせるような与え方になります。
この与え方では、カメレオンは舌を使わずにフードを食べるようになるので、カメレオン特有の舌を使って獲物をとらえる食べ方ができないわけです。果たして、この餌の与え方がカメレオンにとって良いのだろうかという疑問が残ります。
やはり、カメレオンに与える餌は、生餌を中心に与えて、季節的に生餌不足の時期だけ冷凍コオロギや乾燥ミルワーム、人工飼料で補うというのが良いように思えます。
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