野生のリクガメは、日々の食事で硬いものを食べる機会があるので、自然に嘴がすり減って適度な長さを保つことができます。しかし、飼育下のリクガメは、柔らかい葉物野菜ばかり食べていると、まるでインコのように嘴が伸び過ぎてしまうことがあるのです。
リクガメの嘴が伸び過ぎると、食べにくいことから食欲不振に陥ることがあるので注意が必要です。今回は、リクガメの嘴の削り方と、伸び過ぎないための対策について紹介します。
リクガメの嘴の削り方
動物病院で削ってもらうのが最も安全
リクガメの嘴がまるでインコのように長く伸びてしまった場合は、動物病院で削ってもらうことをお勧めします。これが最も安全で安心な選択です。
リクガメ飼育者の中には、飼い主さんがヤスリを使って削ることもあるようですが、これはあまりお勧めできません。リクガメは危険を感じると首を引っ込めてしまうので、暴れるリクガメの嘴をヤスリで削るのは非常に難しいです。
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ペット用の電動爪ヤスリを使って、リクガメの嘴を削っている飼い主さんもいらっしゃるようですが、大抵は犬猫用の電動爪ヤスリなので、そもそもリクガメのために作られたものではありません。クラフト用の電動ヤスリ(リューター)を使っている方も、決して安全とは言えません。
インコの場合も嘴が伸び過ぎたら、動物病院で削ってもらうのが一般的です。リクガメの嘴が伸び過ぎて、手に負えないと感じた場合は、獣医さんに診てもらった方が安心です。
硬い食べ物で嘴を削る!伸び過ぎ対策にお勧めペット用品
嘴が伸びてしまったとはいえ、まだ食事ができる状態であれば、硬い食べ物を与えて、嘴の長さを調節する削り方がお勧めです。本来、野生のリクガメは、硬い食べ物を齧って嘴の長さを調節しているので、この削り方が最も自然な方法と言えます。
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ヘルマンリクガメやロシアリクガメなどの小型のリクガメは、成長とともに嘴や爪が伸び過ぎてしまうことがよくあります。ですから、ニンジンや生のオクラやカルシウムブロックなど、硬い餌を与えることで、日頃から嘴が伸び過ぎることを防ぐ必要があります。
リクガメの嘴の伸び過ぎ対策には、硬い餌を食べることで嘴を削る専用のペット用品があるので、お勧めのものを3つ紹介します。
天然のコウイカの甲羅
この商品は、コウイカの甲羅をカメ用補助食品として加工したものです。硬いコウイカの甲羅をリクガメが噛むことで、嘴を適度に削ることができます。また、コウイカの甲羅にはカルシウムが豊富に含まれているので、これを食べることでリクガメの甲羅の成長に役立ちます。
サボテンや野菜を混ぜ込んだカルシウムブロック
この商品は、野生のリクガメが食べているサボテンや野菜などを、カルシウムと混ぜ合わせてブロック状に固めたものです。甘い香りで食欲をそそるので、リクガメが餌だと認識しやすいです。リクガメがしっかり噛むことで嘴の矯正になります。
使いやすいカルシウムキューブ
この商品は、シンプルなカルシウムキューブなのですが、丁度良い大きさなので、とても使いやすいです。他の餌とカルシウムキューブを混ぜて与えると、リクガメが自然と嘴の矯正ができます。
コウイカの甲羅や固形のカルシウムは、リクガメの嘴の削り方として有効ですが、食事の好みは個体差があるので、リクガメが食べない場合もあります。
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