近年人気が高まりつつある「スナネコ」と「マヌルネコ」。その両方を飼育している動物園は全国に4つもあります。本記事では、スナネコとマヌルネコの両方がいる動物園と、スナネコとマヌルネコの特徴の違いについて紹介します。
スナネコとマヌルネコの両方がいる動物園
● 那須どうぶつ王国(栃木県)
スナネコ4匹 マヌルネコ2匹
詳細はこちら⇒那須どうぶつ王国HP
● 埼玉県こども動物自然公園(埼玉県)
スナネコ2匹 マヌルネコ3匹
詳細はこちら⇒埼玉県こども動物自然公園HP
● 東山動植物園(愛知県)
スナネコ2匹 マヌルネコ2匹
詳細はこちら⇒東山動植物園HP
● 神戸どうぶつ王国(兵庫県)
スナネコ3匹 マヌルネコ2匹
詳細はこちら⇒神戸どうぶつ王国HP
スナネコがいる動物園
● 那須どうぶつ王国(栃木県)4匹
● 埼玉県こども動物自然公園(埼玉県)2匹
● 東山動植物園(愛知県)2匹
● 神戸どうぶつ王国(兵庫県)3匹
● 長崎バイオパーク(長崎県)4匹
● ネオパークオキナワ(沖縄県)3匹
Sponsored Links
マヌルネコがいる動物園
● 旭山動物園(北海道)1匹
● 恩賜上野動物園(東京都)5匹
● 那須どうぶつ王国(栃木県)2匹
● 埼玉県こども動物自然公園(埼玉県)3匹
● 東山動植物園(愛知県)2匹
● 神戸市立王子動物園(兵庫県)2匹
● 神戸どうぶつ王国(兵庫県)2匹
※ 以上は2025年4月現在の情報です。動物の種類や数は時期によって異なることがあるので、来園前に各動物園のホームページにて詳細をご確認ください。
スナネコとマヌルネコの違い
スナネコの特徴
スナネコは主にアフリカ大陸北部から中東地域の砂漠地帯に生息する野生の猫です。砂漠は昼夜の寒暖差が激しく、日中は50℃以上、夜は氷点下になる地域もあります。そのため、スナネコの活動時間は生息地によって違い、日中の気温が高い地域では夜行性、日中の気温があまり高くない地域では昼行性、暑さが厳しい時は地面に穴を掘って休むこともあります。
スナネコの体長は約39~57㎝程度、体重は約2~3㎏程度で、一般的な家猫よりも小さく軽い種類になります。スナネコの背中の毛は、砂漠の砂に溶け込みやすいように金色をしており、腹部の毛は白色で、足としっぽには黒い縞模様があります。生息地の気温によって毛の長さは様々です。
スナネコの足の裏には長い毛が生えており、肉球を長い毛で覆うことで熱い砂漠の地面から守っています。スナネコの瞳の色は黄緑色で、瞳孔は縦長です。
スナネコは大きな耳を持っており、家猫の耳と比べてスナネコの耳は横に広く、頭の外側近くに付いているのが特徴です。スナネコの大きな耳は収音性が高く、500m以上離れた獲物の音も聞き逃しません。砂漠の砂が耳に入らないように、耳の中までたくさんの毛が生えています。
一般的な家猫の鳴き声は「ニャー」ですが、スナネコの鳴き声は「ガウッガウッ」と大きく響くような声で鳴きます。普段は単独で暮らしているスナネコは、繁殖期で鳴きながら仲間を探したり、母猫が子猫を呼ぶ時などに大きな鳴き声を出します。
スナネコは頭を下げて姿勢を低くして歩きます。砂漠のような障害物の少ない場所で、天敵や獲物から身を隠すために、このような歩き方をしていると考えられています。
水を飲むことができない砂漠地帯では水分補給が困難です。スナネコは捕獲した獲物から水分を摂取しています。スナネコは体内の水分が少ないため、野生下ではおしっこでのマーキング行為は行わないと考えられています。
Sponsored Links
マヌルネコの特徴
マヌルネコは、約600年前から同じ姿で生息している最古のネコ科動物です。マヌルネコは、シベリア南部や中央アジアなどの標高の高い寒い地域の岩場やステップ(樹木が少ない平原)に生息しています。
マヌルネコは寒い地域に生息しているため、全身が分厚い被毛で覆われており、マイナス50℃でも生き抜けると言われています。マヌルネコの毛色は、岩場に溶け込みやすいように灰色で、しっぽは黒い縞模様で先端は黒くなっています。
マヌルネコの体長は約50~65㎝程度で、体重は約3~5㎏程度です。マヌルネコは、スナネコよりもやや大きく、モフモフとした分厚い被毛で覆われているという違いがあります。マヌルネコの耳は、顔の横の低い位置に付いているのが特徴です。
また、スナネコとマヌルネコでは瞳孔の形が違います。スナネコの瞳孔は一般的な家猫と同様に縦長ですが、マヌルネコの瞳孔は人間と同じく、丸いまま小さくなったり大きくなったりします。
マヌルネコの太いしっぽは、獲物を狩る際に先端だけがピクピクと小刻みに動きます。マヌルネコの生態について謎が多く、この仕草の理由は明確に分かっていません。因みに、ヘビやレオパードゲッコーなども、獲物を狩る時にしっぽの先端だけを震わせる仕草を見せます。
マヌルネコはほとんど鳴くことがなりませんが、鳴く時は家猫のように「ニャー」とは鳴かずに、「ガァーオ」と低く小さな声で鳴くことがあります。
スナネコとマヌルネコの参考文献
Sponsored Links