今回は、ハリネズミの針の生え変わりについて紹介します。ハリネズミの針は日常的に生え変わるものですが、時期によっては、ハリネズミの針が大量に抜けることもあります。その時に抜ける針の本数の目安や、抜けやすい期間の長さなどを確認していきましょう。
ハリネズミの針は毛と同じ成分でできている
ハリネズミの針は、体毛や爪と同じで「ケラチン」と言うタンパク質の一種からできています。人間の髪の毛が定期的に抜けて生え変わるように、ハリネズミの針も毛と似たようなものなので、定期的に生え変わります。
ハリネズミの針が生え変わる本数は、健康な個体であれば、1日に約15本前後の針が抜けると言われてます。その後、ゆっくりと新しい針が生えてきて、長くて18ヶ月で生え変わりと言われています。
ハリネズミの全身の針は約5000本もあるので、15本程度抜けたくらいでは、見た目が大きく変わることはありません。ただし、ハリネズミは成長の過程で、一時的に大量に針が抜ける時期があります。次では、ハリネズミの成長期による針の生え変わりについて確認していきましょう。
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ハリネズミの成長期は針が大量に抜けることがある
成長期のハリネズミは新陳代謝が活発なため、それに伴い針が大量に生え変わる時期があります。この時期は、多い時で1日に50以上も針が抜けることもあります。
ハリネズミの成長期に見られる針の生え変わりは、非常に個体差があり、一気に大量に針が抜ける子もいれば、それほど目立った生え変わりがなく、抜けた針がいつもより少し多い程度の子もいます。
このように針が大量に抜ける時期は、生後4~6ヶ月のハリネズミに多く見られます。ハリネズミの成長速度は、オスよりもメスの方が速い傾向があり、オスは生後6~8ヶ月、メスは生後2~6ヶ月で繁殖が可能な成体になると言われています。
ペットショップで販売されているハリネズミは、生後2~4ヶ月ほどの成長期の個体が多いので、飼育中に大量に針が生え変える様子を見ることがあるかもしれません。
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丈夫な針の源は動物性タンパク質
すでに述べていますが、ハリネズミの針を構成する成分はタンパク質の一種であるケラチンです。ですから、丈夫な針を保つためには、食事よるタンパク質の摂取が必要不可欠です。
日本でペットとして飼われているハリネズミは、「ヨツユビハリネズミ」と言う種類で、主にアフリカの乾燥地帯に生息しています。厳密に言うと、ヨツユビハリネズミとアルジェリアハリネズミの雑種であることが多いですが、いずれにせよアフリカ系のハリネズミです。
自然界において、この種類のハリネズミは、主に昆虫や幼虫、ミミズなどを食べます。時にはカエルや小型のトカゲなどを食べることもあります。これらには全て動物性タンパク質が含まれており、ハリネズミの丈夫な針を保つために必要な食材と言えます。
飼育下のハリネズミも同様に、昆虫や幼虫などを与えて動物性タンパク質を摂取させることが重要です。しばしば、ペットのハリネズミにリンゴなどの果実を与えることがありますが、果実はあくまで副食に過ぎません。主食は動物性タンパク質を含んだペレットなどの人工餌や、昆虫や幼虫になります。
ちなみに、本来野生のヨツユビハリネズミは、果実をそんなに食べる種類ではありません。ですから、ハリネズミの飼育は動物性タンパク質を中心に与えるのが基本です。動物性タンパク質が不足すると、ハリネズミの針に不調が現れることがあるので注意が必要です。
ハリネズミの成長期に見られる針の生え変わりは、全体的に針が大量に抜けるのが特徴です。部分的に針が抜ける場合は、何らかの肌トラブルが起こっている可能性が考えられます。心配な場合は、できるだけ早く動物病院で診てもらうようにしましょう。
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