フクロモモンガは雑食性の動物なので、飼育下では果物や野菜など様々な食材を与えることがあります。このことから、フクロモモンガを飼い始める時に、餌代はいくらかかるのか心配になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、フクロモモンガの毎月の食費の目安について紹介します。
野生のフクロモモンガの食性
野生のフクロモモンガは、インドネシアやタスマニア島、パプアニューギニアなどの森林地帯に生息しています。フクロモモンガは、昆虫食を好む傾向がありますが、時には鳥の雛や卵を食べることも報告されています。その他には、アカシアやユーカリなどの樹液や花粉などを食べることもあります。
飼育下のフクロモモンガには、野菜や果物を与えることがありますが、実は野生のフクロモモンガは、これらを食べることは少ないです。本来のフクロモモンガの食性は、昆虫や幼虫を食べることが多いので、野菜や果物はおやつ程度の量にとどめておいた方が無難です。
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フクロモモンガの餌は人工フード中心が望ましい
フクロモモンガの飼育は様々な方法があり、中には人工フードを与えずに、野菜や果物、ゆで卵などを与えて育てている飼い主さんもいらっしゃいます。この方法でもフクロモモンガが元気に育っていれば、全く問題はないのですが、まだフクロモモンガを飼い始めたばかりという初心者は、人工フード以外の食べ物で栄養管理をするのは、なかなか難しいものです。
フクロモモンガ専用の人工フードには、各メーカーがフクロモモンガの健康面を考慮して、必要な栄養素がバランス良く含まれています。ですから、人工フードを中心に与えて、果物などはおやつとして少量だけ与えることが望ましいです。
フクロモモンガの餌代はいくら？
結論から言うと、フクロモモンガの毎月の餌代は、2000円以内に抑えることが目安です。人工フードの値段は各メーカーによって異なりますが、大抵は毎月のフード代が1000円前後になります。
果物や野菜などのおやつ代に関しては、どのような食べ物を好むかは個体差があるので、なかなか毎月の食費を算出するのが困難ですが、200円前後の食材を5種類程度与えるということで、おやつ代の目安も1000円前後になります。
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人工フードにかかる毎月の食費の目安
毎月のフード代は1000円前後が目安
1日に与える人工フードの量は各メーカーによって異なりますが、大抵はフクロモモンガの体重に対して約5～10%の量を与得るのが目安になっていることが多いです。（1日にフードを与える量は各メーカーの規定を参照してください。）
ここでは、人気フードの「SANKO フクロモモンガフード」の価格と与える量を例に挙げます。「SANKO フクロモモンガフード」の価格は300gで880円です。1日に与える量はフクロモモンガの体重の約5～10%の量になります。
成体のフクロモモンガの体重は、オスが約115～160gで、メスが約95～135gなので、フクロモモンガフードを1日に与える量は約10gになります。フクロモモンガフードの10gの価格は29.3円なので、フード1ヶ月分の食費は879円になります。
ですから、フクロモモンガフード1袋（300g）の値段と餌代がほぼ同じになるので、フクロモモンガを単体で飼育している場合は、毎月1袋消費することになります。
フクロモモンガは雑食ゆえに、毎日同じ餌を与えていると飽きて食べなくなってしまうことがあります。そのため、人工フードは複数のメーカーのものを準備しておいて、日替わりで与えるのが一般的です。各メーカーによってフードの価格は異なりますが、そこまで大きな差はないので、毎月のフード代は1000円前後を目安に考えて良いと思います。
フクロモモンガの飼育の定番フードと言えば、「SANKO フクロモモンガフード」と「フクロモモンガセレクション」の２つです。いずれも安定のペレットと言えますが、どちらのペレットを好んで食べるのかは個体差があります。
SANKO フクロモモンガフード
花粉やメイプルシロップなどの甘い香りが好評です。
フクロモモンガセレクション
多くの飼育者から信頼がある定番のペレットです。
おやつにかかる毎月の食費の目安
毎月のおやつ代を1000円以内に抑える
フクロモモンガに与えるおやつは、どのような食べ物を好むのかは個体差があるので、毎月の餌代を算出するのは非常に難しいですが、ここでは、フクロモモンガの定番のおやつとして、リンゴとプチトマトを例に挙げて紹介します。
フクロモモンガに与えるおやつは少量で十分なので、リンゴ1個あれば1ヶ月分として十分ですし、プチトマトも1パック（200g）あれば十分です。リンゴ1個の値段は約150円程度です。プチトマト1パックの値段は約200円程度です。
リンゴとプチトマトだけの値段を考えると、それほど高額ではないように思えますが、飼い主さんによってはフクロモモンガを飽きさせないように、いろいろなおやつを与えることが多いです。その他にも、バナナやブルーベリー、ニンジン、生き餌（コオロギ、ミルワーム）など、様々な種類の食材を与えることがあります。
これらのことから、果物や野菜など200円前後のおやつを5種類程度与えたとして、毎月のおやつ代は1000円以内に抑えるくらいが妥当ではないでしょうか。
フクロモモンガは、同じ食べ物を与えていると、飽きてしまって急に食べなくなることがあります。そんな時に問題なのが、主食である人工フードを食べなくなってしまうことです。フクロモモンガの偏食については、以前に書いた記事があるので、合わせてご覧ください。
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