ハリネズミの爪が伸び過ぎていると、布や網などに引っ掛けてケガをする恐れがあるので、定期的に爪を切る必要があります。今回は、ハリネズミの爪切りの頻度や爪の切り方のコツなどを紹介します。
ハリネズミの爪切りの頻度
ハリネズミの爪切りの頻度は、飼育環境によって大きく異なります。たとえば、ケージ内に粒状の床材やトイレ砂などを設置している場合は、ハリネズミが掘ることで、ある程度は爪が削られます。このような飼育環境であれば、1ヶ月~2ヶ月に1回の爪切りの頻度が目安です。
ハリネズミはモグラの仲間の動物なので、土を掘ることが大好きです。野生下のハリネズミは、習慣的に穴掘りをしているので、爪が伸び過ぎることはありません。
しかし、ペットシーツや新聞紙など掘り応えのない床材で飼育していると、ハリネズミの爪がどんどん伸びて、爪先がカーブする「かぎ爪」になります。すると、爪先が布や網などに引っ掛かって、爪を剥がしてしまう恐れがあるので注意が必要です。
ハリネズミの爪が伸びるスピードは個体差がありますし、飼育環境による影響もあるので、爪が伸び過ぎていないか、1週間に1回の頻度で確認してあげると良いと思います。
ハリネズミの爪は、人間の爪と同様に根元の方に血管があるピンクの部分と、爪先の方の白っぽい部分に分かれています。爪切りをする部分は爪先の白っぽい部分で、ここが5mm以上伸びているようでしたら、爪切りをしてあげると良いでしょう。
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ハリネズミの爪の切り方
ハリネズミの爪の切り方は、ハリネズミの足を自分の指で固定して、爪先の白っぽい部分だけを小動物用の爪切りバサミで切っていきます。
まずは、ハリネズミを後ろ側から抱っこして飼い主さんの膝の上に乗せます。(膝の上のハリネズミが、飼い主さんと同じ方向を向いた状態です。)
次に、ハリネズミの体の下から手を入れて、飼い主さんの指の間にハリネズミの足を挟んで固定します。
そして、深爪や髭を切ってしまわないように細心の注意を払いながら、爪先の白っぽい部分だけを小動物用ハサミで切ります。
ハリネズミが抱っこさせてくれないの場合は、食事に夢中な時にハリネズミの足を飼い主さんの指で摘まんで固定して、爪を切ってあげると良いでしょう。その時は食べ物から遠い後ろ足の爪から切ると上手くいきやすいです。
切り方のコツ
ハリネズミの性格は個体差があるので一概には言えませんが、ハリネズミを仰向けの状態で抱っこしてしまうと、足をバタつかせたり、体を丸めて足を引っ込めてしまったりするので、爪切りがやりにくいです。ハリネズミの足を飼い主さんの指の間で挟むように抱っこする切り方の方がやりやすいです。
一人では難しい場合は二人がかりで爪切りするとスムーズにできます。一人がハリネズミにおやつを与えながら抱っこして、もう一人がハリネズミの足を指で摘まんで固定しながら爪切りをします。
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ハリネズミの爪切りの注意点
爪切りは爪先の白っぽい部分だけ
ハリネズミの爪は、タンパク質の一種であるケラチンからできています。ケラチンが大量に分泌されることで細胞が死滅し硬化していきます。爪の根元のピンクの部分は血管が通っている生きた細胞の部分です。このピンクの爪の部分を切ってしまうと出血する恐れがあるので、絶対に切ってはいけせん。
ハリネズミの爪切りは、爪先の白っぽい部分を切りましょう。この部分は、ケラチン分泌により死滅した細胞でできているので、切っても出血しません。ただし、深爪はNGです。少し白っぽい部分を残して爪切りしてあげると良いでしょう。
人間用の爪切りを使うのはNG
人間用の爪切りバサミは、ハリネズミの爪先が見えない形状になっているので、深爪の原因になります。ハリネズミの爪切りは、爪先が見える小動物用の爪切りバサミを使うようにしましょう。
ウサギやフェレットなどの小動物用爪切り
無理に爪切りしない
ハリネズミの中には、爪切りを嫌がる子も少なくありません。爪切りの恐怖から体を丸くして足を引っ込めてしまう子もいます。そんなハリネズミの場合は、無理に爪切りすると負担がかかってしまいます。
嫌がるハリネズミを強引に爪切りするのではなく、様子を見ながら後日になっても良いので、片足ずつ爪切りしてあげましょう。どうしても爪切りできない場合は、動物病院に依頼する方法もあるので、事前に確認してみると良いと思います。
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