ハリネズミの飼育において使用される床材は様々なものがあります。ペットシーツや新聞紙、広葉樹のチップ、クルミの殻、トウモロコシの穂軸など、いろいろあるので、どれを選べば良いのか迷ってしまう飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
ハリネズミの床材選びのポイントは、「吸収性」「安全面」「コスパ」の3つです。特に安全面には注意が必要です。万が一ハリネズミが床材を食べることがあっても、心配が少ない床材をおすすめしたいです。
ペットシーツのみでは床材の意味がない
ペットシーツはポリマーと呼ばれる吸収性に優れた素材が中に入っているので、ペットがオシッコしてもしっかり吸い取ってくれます。他の動物のトイレ用には良いのですが、ハリネズミはモグラの仲間なので掘るのが大好きな動物です。
ハリネズミがペットシーツの下に潜り込んだり、ペットシーツを爪で引っ掻いてボロボロにしてしまったりして、結局は床材として機能していないことが多いです。また、ペットシーツの中に消臭剤が入っていた場合は、ハリネズミが誤って食べることがあれば安全面においても心配です。
このような事態を懸念して、ペットシーツの上に広葉樹チップを敷き詰める方法もありますが、2種類の床材を使用しているので、コスパ的にあまり良いものではありません。
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広葉樹チップは木屑が舞いやすい
広葉樹チップは吸収性に優れた素材ですが、床材に使うと細かい木屑が舞い上がって、ハリネズミにとってあまり良くないことが起こることがあるので、あまりおすすめできないです。たとえば、ハリネズミが細かい木屑を吸い込んでしまうと、鼻水が止まらなくなってしまうことがあります。また、目に入った木屑を前足で取ろうして傷付けてしまうこともあります。
一般的に針葉樹チップよりは広葉樹チップの方が良いとされていますが、どうしても木材をハリネズミの床材として使いたいという場合は、木材チップよりも木質ペレットの方が良いように思えます。
木質ペレットとは、木屑を高圧で固めてペレット状に切ったものです。木質ペレットはチップと比べて木屑が舞いにくく、オシッコを吸うと粉々になるのが特徴です。
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ハリネズミが古紙や新聞紙を食べるのが心配
ハリネズミの床材に新聞紙を使用することもありますが、印刷に使用したインクはハリネズミにとって良いものではないので、万が一誤飲してしまうのが心配です。また、新聞紙を床に敷いただけでは、吸収性の低いです。
ハリネズミの床材用に、古紙を高圧で固めて細かく切ったペット用品も販売されていますが、見た目が黒いことからインクの心配は拭えない。ただし、古紙を高圧で固めているので、吸収性やコスパの面から考えると悪くはないように思えます。
ハリネズミの床材おすすめはコレ!
コーンサンド
コーンサンドは、トウモロコシの穂軸を細かく切った床材です。コーンサンドは吸収性が高く、天然素材なのでハリネズミが誤飲しても心配は少ないです。この商品の値段は他メーカーの古紙の床材よりも少し高いですが、安全面から考えてコーンサンドの方がおすすめです。セット販売で通常より安く購入しておくと良いかと思います。
クルミリター
クルミリターは、クルミの殻を細かくした床材です。各メーカーで値段は異なりますが、コーンサンドよりもやや高額な場合が多いです。ただし、クルミリターは吸収性が高く、粉っぽくなりにくいので床材として使いやすいです。クルミの床材は、ハリネズミだけではなく、主に爬虫類の床材としても人気です。もちろんクルミは天然素材なので、ハリネズミが誤って食べることがあっても心配は少ないです。
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