ペットとして飼われているハリネズミは、すでに巣箱が与えられているので、自ら巣作りすることはほとんどありません。しかし、メスのハリネズミの中には、ある時期に床材などを集めて巣作りをすることがあります。
ハリネズミの巣作り
ハリネズミは、名前に「ネズミ」と付いていますが、実はモグラの仲間です。そのため、トンネルの中ような狭く薄暗い場所を好む傾向があるため、飼育環境には巣箱やシェルターが必要です。
野生のハリネズミには、そのようなものが準備されていないので、自分で巣作りをする習性があります。一口にハリネズミと言っても、木々がまばらに生えるやや乾燥した地帯に生息するアフリカ系のハリネズミや、農地などに生息するヨーロッパ系のハリネズミなど、様々な種類が存在します。巣作りの材料は、身近な植物など、それぞれの生息環境で手に入るものをせっせと集めて、快適な空間を作り上げます。
ペットとして飼育されているハリネズミは、巣箱などが準備されているので、基本的には巣作りする必要がありません。個体によっては、巣箱の中の床材を掘って、居心地が良いように作り直したり、お気に入りの素材を巣の中に入れたりすることはありますが、巣作りというほどではない。
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ペットのハリネズミが巣作りする時は…
そんな飼育下のハリネズミが、野生の本能を呼び覚まして、一心不乱に巣作りする時期があります。それは出産間近のメスのハリネズミに見られる習性です。
基本的には、ハリネズミは単独飼いする動物なので、繁殖目的で飼育していない限りは、ハリネズミのメスが巣作りすることを見る機会はないと思いますが、誰から教えてもらったわけではないのに、本能的にこれから生まれてくる赤ちゃんのために、床材などを集めてフカフカのベッドを作るのです。
しかし、出産間近のメスのハリネズミの全てが、巣作りをするかと言うとそうではない。個体によっては、巣作りをしないハリネズミもいます。そもそもペットのハリネズミには、巣箱やシェルター、フカフカの床材などがすでに備わっているので、巣作りする必要がないのかもしれません。
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出産間近のハリネズミ
日本でペットとして飼育されているハリネズミの種類は、ヨツユビハリネズミと呼ばれるアフリカ系のハリネズミです。一般的にハリネズミの指の数は5本ですが、ヨツユビハリネズミはその名の通り、後ろ足だけ4本指なのが特徴です。
または、同じアフリカ系のアルジェリアハリネズミとヨツユビハリネズミの雑種であることが多いです。ヨツユビハリネズミは小さめのハリネズミですが、アルジェリアハリネズミの特徴が強く出ると、思ってたより大きく成長することがあります。
ヨツユビハリネズミの妊娠期間は34~37日で、1~5匹程度出産します。妊娠中はハリネズミに様々な変化が見られるようになります。ハリネズミの食欲が増して、体内の赤ちゃんが成長するに従い、体重が大幅に増加します。また、出産間近には陣痛が頻繁に起こるようになるので、気が立って暴れることもあります。
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