ペットをケージから出して部屋の中を散歩させる、通称「部屋んぽ」は、小動物を飼育されている飼い主さんの間ではお馴染みの飼育方法になりますが、果たしてハリネズミの飼育において本当に部屋んぽは必要なのでしょうか。また、ハリネズミを部屋んぽさせる時間はどのくらいが目安なのでしょうか。今回は、ハリネズミの部屋んぽの必要性と時間の目安について紹介します。
ハリネズミに部屋んぽは必要なの?
あくまで個人的な意見ではありますが、ハリネズミを部屋んぽさせることは、飼い主さんとのコミュニケーションの時間なので、仲良くなるためには有意義な時間になると思いますが、必ず必要というわけではないように思えます。
たとえば、チンチラやデグーなど、活発に動く小動物は、ケージから出してあげると飛び跳ねたり、走り回ったりして、広いスペースを存分に楽しみます。ところが、ハリネズミを部屋んぽさせてみると、周囲のにおいを確認しながら、恐る恐るゆっくりと歩き回ります。
このような反応の違いは、ハリネズミはあまり目がよくないので、嗅覚を頼りに行動する動物であるからです。目はぼんやりと白黒で見えていると言われています。ハリネズミは名前に「ネズミ」と付いていますが、実はモグラの仲間です。チンチラやデグーは活発に走り回るネズミの仲間で、ハリネズミとは根本的に違うわけです。
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ハリネズミを部屋んぽさせようと広いスペースに出してあげても、走ることはほとんどありません。太り過ぎのハリネズミを運動させようとして、部屋んぽさせるのであれば、むしろ餌の量をコントロールした方が良さそうです。
ハリネズミを大きめのケージで飼育している場合は、そこまで部屋んぽが重要ではないように思えますが、野生のハリネズミは食べ物を求めて歩き回ることがあるので、全く部屋んぽが必要ないとは言い切れない。部屋んぽすることが、飼い主さんとハリネズミのお互いに負担がないものであれば良いと思います。
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ハリネズミの部屋んぽの時間はどのくらい?
ハリネズミは夜行性の動物で、最も活発に行動する時間帯は深夜0時から3時頃です。その他の時間帯は眠そうにウトウトしているか、昼間は寝床に入って出てこないことが多いです。ですから、ハリネズミを部屋んぽさせるとなると、必然的に深夜の時間帯になります。
昼間は仕事をしている飼い主さんにとっては、深夜の時間帯にハリネズミを長時間部屋んぽさせることは大変なことです。お互いの負担のないように、部屋んぽは長くても30分程度で十分だと思います。
たとえば、チンチラやデグーであれば、毎日部屋んぽさせないとケージ内で暴れたり、ケージを噛んだりして、早くケージから出してくれとアピールしてきます。しかし、ハリネズミの場合はそのようなことはほとんどないので、飼い主さんが深夜に相手をしてあげられる時に、ハリネズミを部屋んぽさせてあげると良いでしょう。ハリネズミを部屋んぽさせる時は、サークルで囲いをして危険のない空間で行うようにしましょう。
ハリネズミはトコトコと歩き回ることはありますが、全力で走ることはほとんどありません。このような動物の飼育において、回し車の設置は必要なのかということについて書いた記事があるので、合わせてご覧ください。
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