今回は、グラミーの体色が黒くなる婚姻色についてと、泡巣が消える時の対処法を紹介します。グラミーやベタなどのアナバス目の魚は、ちょっと変わった繁殖行動することで知られています。
それゆえに、初めて見た場合は不安になることもあるので、事前にグラミーの生態を知っておくと役に立つと思います。
グラミーが黒くなるのは婚姻色
グラミーのオスは発情期になると、頭部から腹部にかけて黒くなることがあります。黒い線や斑点が現れ、これを婚姻色と言います。特にゴールデンハニードワーフグラミーなどの体色が薄いグラミーは、黒い婚姻色をはっきりと見ることができます。
グラミーのオスは、4月から8月にかけて暖かい時期に体が黒くなるのですが、水温管理がされている飼育下においては、季節外れに婚姻色になることもあります。
繁殖のために体色が変化するので、当然ですが、オスとメスを同じ水槽で混泳させていると、オスの体が黒くなりやすいです。また、オスのみ単独飼育している場合でも、発情期にガラスや鏡に映った自分の姿を見て、グラミーのオスが黒くなることもあります。
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発情期のオスは落ち着きがなく、他の魚を追い回すことがよくあります。この時期は仕方がないことですが、あまりに酷い時は混泳の組み合わせてを考え直してみると良いと思います。
グラミーはそれほど速く泳ぐことができない魚です。ですから、テトラなどの素早く泳ぐ種類の魚と組み合わせると、つついて傷付けてしまう心配が少なくなります。
泡巣が消える時は浮き草で防ぐ
ドワーフグラミーやピグミーグラミーなどのオスは、水面に口からたくさんの気泡を吐き出して泡状の巣(泡巣)を作り、その中で卵を保護して孵化させます。このような繁殖行動を「バブルネストビルダー」と言い、グラミーやベタなどアナバス目の魚に多くみられる特徴です。
ただし、グラミーの仲間には、チョコレートグラミーなどのように、口の中に卵を含んで孵化させる「マウスブルーダー」と呼ばれる繁殖行動をする種類もいます。
人気のグラミーのゴールデンハニードワーフグラミーは、水面に泡巣を作るバブルネストビルダーです。繁殖の時期なると、グラミーのオスは水面に泡巣を作ります。その下でメスは卵を産み、浮かんだ卵は水面の泡巣に保護され、沈んだ卵はオスが口で拾い集めて泡巣に運びます。
このようにグラミーの繁殖で重要な役割がある泡巣ですが、環境を整えないとせっかく作った泡巣が消えることがあります。
野生のグラミーは流れの穏やかな水面に泡巣を作ります。流れが激しい場所では泡巣が流されて消えてしまうからです。これは水槽内でも同じです。
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グラミーの繁殖を目的に飼育する場合は、水槽内のエアポンプから離れた場所で、水流が落ち着いた水面に、アマゾンフロッグピッドなどの浮き草を置くと、その間にグラミーが泡巣を作ります。
因みに、グラミーのオスは、水槽内にメスがいない環境でも水面に泡巣を作ります。繁殖目的で飼育していない場合は水替えなどで、そのうち泡は消えることになります。
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