クーリーローチは、物音などに驚いて急に暴れることがよくあります。全身をクネらせて慌てふためく姿を見ていると、そこまで驚かなくてもいいのにと心配になるものです。
クーリーローチは神経質な性格で環境の変化に敏感に反応する魚ですが、単にビビりな性格というだけではなく、クーリーローチの習性が理由で暴れることも考えられます。
クーリーローチが暴れる理由
クーリーローチが暴れる理由のひとつとして、夜行性による生態が影響していると考えられます。クーリーローチは夜行性の魚なので、昼間は水草や岩の影に隠れてじっとしていることが多いです。
クーリーローチに限らず、夜行性の生き物は、日中は浅い眠りを繰り返してウトウトしながら暮らしています。浅い眠りを繰り返すことで、危険が迫った時にいつでも逃げられるようにしているのです。
ですから、眠気でボンヤリとしたクーリーローチに、突然大きな音を聞かせたり、急に照明をつけたりすると、驚いて暴れるように逃げ惑うわけです。
驚いたクーリーローチは、全身を激しくクネらせて、大慌てで逃げていきます。クーリーローチが夜行性の生き物だとご存知ない方は、暴れて逃げる姿を見て、そこまで驚かなくてもいいのにと思うかもしれません。
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しかし、人間でも居眠りをしている時に、突然大きな音で叩き起こされたら、同じように慌てるのではないでしょうか。そのようなことが日々続いたら精神的な負担になります。クーリーローチの飼育でも同様のことが言えるので、驚かさないように心掛けることが大切です。
クーリーローチが暴れると、岩などに体を当てて傷付けてしまうことがあるので注意が必要です。昼間でも安心して休めるように、隠れ家になるものを設置してあげると良いでしょう。
隠れ家
ドジョウの仲間は夜行性?
クーリーローチは、コイ目ドジョウ科に属するドジョウの仲間です。英語の「ローチ (loach)」はドジョウを意味する言葉です。クーリーローチはオレンジ色の体に黒の模様がある派手な外見ですが、細長い形態は日本のドジョウとよく似ています。
日本の水田や湿地などに生息するドジョウも、夜行性の生き物として知られています。昼間は泥の中に隠れて暮らし、夜になってから食べ物を探すために活発に行動します。このような習性は、熱帯性のドジョウのクーリーローチも同じです。
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クーリーローチの他にも、熱帯性のドジョウの飼育で人気がある種類は、クラウンローチやボーシャダリオなどいますが、これらの魚も一般的には夜行性の生き物だと考えられています。
しかし、クーリーローチと比べると、クラウンローチやボーシャダリオは気性が荒く行動派ということもあるのか、昼間でも活発に泳いでいる姿をよく見掛けます。ペットの熱帯魚は、人為的に作られた環境で繁殖したものが多いので、一概に昼行性や夜行性と判断することは難しいのかもしれません。ただし、クーリーローチに関しては、夜行性の個体が多いように思えます。
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