昔は白米にかつお節をかけた「猫まんま」がペットの猫の主食でした。
しかし、猫まんまを猫に与えるのは、実はあまり好ましくはありません。その理由は、猫に必要なタンパク質が取れないので実は不向きなのです。
今回の記事では、猫に与えても良い食べ物と、与えてはダメな食べ物について解説していきます。
猫に「与えても良い食べ物」と「与えてはダメな食べ物」
「総合栄養食」または「AAFCO」の基準をクリアと記載されているキャットフードを与えていれば、生きていくための栄養は十分です。
主食の他に食べ物を与える場合は、栄養バランスを崩さないように食べ物の種類や与える量を考えましょう。
主食以外の食べ物を長期にわたって与え続けると、健康を害する恐れもあります。特に人の食べ物を与える場合は注意が必要です。人にとっては有益な食べ物であっても、猫が食べると健康を害する原因になることがあります。
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以下で紹介している「◎」や「○」がついている食べ物にとどめたほうが安心です。「△」は食べた量によって体調不良の原因になり、「×」は中毒を起こして命に関わる危険を招きます。
家族の食事中におねだりする猫には、つい多めに与えてしまいがちです。量は主食の10%程度にとどめ、与えた分のカロリーを主食から引くこと。主食ではない猫用のおやつやおかずも同様です。猫が元気で長生きできるように気を配ってあげましょう。
好奇心旺盛な猫は、遊びやイタズラで思いがけないものを口にすることがあります。猫の届くところに危険な食べ物を置かないように注意しましょう。
× チョコ・ココア
チョコレートやココアに含まれるテオブロミンやカフェインは、猫が中毒を起こす原因になります。
最悪の場合、命の危険もあるので絶対に与えてはいけません。
× お茶類
カフェインは、猫が中毒を起こす可能性があるので避けましょう。
テーブルのお茶をいつの間にか飲んでいたという事故もあるので注意しましょう。
× 生魚・生イカ
タラなどの生魚や生イカには、体内のビタミンを分解する酵素が含まれています。
ビタミン不足による病気を招くので猫に与えないようにしてください。
エビなどの甲殻類やタコにも酵素が含まれているので、加熱していないものは控えましょう。
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△ パン・白米(猫まんま)
パンや白米は炭水化物の食べ物ですから、猫にはそれほど必要ない栄養です。
肥満の原因になるので、嗜好品のひとつとして少量にしましょう。
白米にかつお節をかけた「猫まんま」は、昔は猫の主食でしたが、タンパク質を十分に摂れないので実は不向きです。
△ 野菜類
野菜は消化しにくいので、与える時は細かく切って少量だけにしておきましょう。
猫が野菜を食べる理由は、毛玉を吐き出すための草の代わりと言われています。
なかには中毒を起こす野菜もあります。たとえば、ネキ類は赤血球を破壊するのでとても危険です。
△ クリーム類
猫は甘みを感じる味覚が発達していませんが、脂肪分に反応して口にすることがあります。
肥満の原因になるので与えすぎに注意してください。
猫は甘さを感じません。犬を飼ったことがある人はご存じかもしれませんが、犬は比較的甘いものが好きです。
アイスクリームやクリーム類、果物が好きな犬は多いでしょう。飼い主さんがケーキなどを食べていると急に寄ってくる犬の話をよく聞きます。これは舌に甘味を感じる部分があるからです。
一方、猫の舌には甘味を感じる部分がありません。そのため飼い主さんのケーキや果物には無反応のはずです。
野菜時代の猫は肉食に特化して生きてきたため、次第に甘味を感じる必要がなくなっていったからだと言われています。反対に、肉が腐っているかどうかを判断するために、酸味を感じる味覚が発達していると言われています。
○ 牛乳
牛乳を飲むとお腹がゆるくなる乳糖不耐症の猫には飲ませないこと。
問題がない猫でも、下痢などの体調不良の時は控えましょう。
○ 干物
魚の干物は塩分が多いので、与える場合は少量にとどめましょう。
与えすぎると塩分過多になり、様々な病気を招く原因になります。
○ ハム・ソーセージ
肉類は猫にとって有益ですが、加工された食べ物には塩分などが多く含まれています。
与える時は少量にとどめたほうが無難です。
○ かつお節
猫が比較的好む食材のひとつですが、人用、猫用ともにマグネシウムが含まれているので、栄養バランスを崩さないように注意しましょう。
◎ 肉類
猫にとって大切なタンパク質ですが、主食に加える場合はカロリー過多に注意しましょう。
骨は食道などを傷つける恐れがあるので避けましょう。
◎ 魚類
タンパク質の多い食べ物なのでカロリーを調整して与えてください。
アジなどの青身魚は不飽和脂肪酸を多く含むので、与えすぎに注意しましょう。
どんなキャットフードがいいの?
「総合栄養食」と記載、あるいは「AAFCO」の基準をクリアした品質がよいものを選びましょう。加えて、原材料の原産国、フードの製造国、管理の状況なども確認できれば安心です。
メーカーやフードによって原材料や微量な栄養が異なるので、数種類をローテーションで与えるほうがバランスよく摂れます。また、選んだフードの中に愛猫に合わないものが含まれていても、その悪影響は少なくて済みます。
猫は食事へのこだわりが強い動物です。食感やにおいに好みがあるので、最初は数種類のフードを用意して試食させてみると良い。
与えるキャットフードは、栄養バランスが調整されて鮮度が良い食事が基本です。まずはタンパク質が主体であることが大切です。
ドライタイプのフードは1ヶ月(理想は2週間)以内、ウェットタイプのフードは開封後数日以内に食べきれるもの。これらを満たしていないフードは避けましょう。
健康な猫は、食器に一日分の供給量を入れておけば、自分のペースで食べます。ただし、暑い季節は鮮度が落ちるのが早く、傷んでしまいます。
特に水分を含んだウェットフードや手作り食は出しっぱなしにしないほうが無難です。
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