外猫はケガや事故などの危険性があるため、できれば家猫にしたいと考える飼い主さんが多いと思います。
外での生活と家の中での生活を繰り返す猫は、ノミを室内に持ち込む心配もあります。
今回の記事では、外猫を家猫にする方法について紹介します。
外猫を家猫にする方法
猫はとても気まぐれな動物です。外の生活に興味を持っていたと思えば、家の中でゴロゴロとくつろぐこともあります。
そんな性格の動物なので、外猫を家猫にするためには、飼い主さんに忍耐と愛情が必要になります。
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ノミ対策
外猫を家猫にする時に、大きな問題になるのが猫に寄生するノミです。
外での生活は、猫の体にノミが発生する原因になります。夏場などノミの繁殖時期になると、外で寄生したノミが室内に持ち込まれ、家の中にノミの幼虫がボロボロと落ちて、あちこちに充満していまう恐れがあります。
ノミの問題は、ノミの薬を使用することで対応できます。ただし、動物病院で処方された薬を使用してください。ホームセンターなどで売られている物は効き目が弱いものがあります。また、ノミの活動時期も地域によって気温差があるので異なります。一度はしっかり対応できる動物病院で診てもらうようにしましょう。
室内飼いの準備を整える
食事場
猫が安心して食事ができる環境を作ることが大切です。来客の少ない部屋や猫が好むスペースが良いでしょう。
食事場はきれいなものなので、トイレの近くに置かないようにしましょう。
トイレ
排泄時は無防備なので、周囲に危険がないことを観察したい欲求があります。トイレは周囲が見渡せて落ち着ける場所に設置しましょう。
なかには高所での排泄を好む猫もいます。トイレの形状は広め、猫砂はやわらかめにしましょう。
寝床
寝床は猫にとって大切なプライベートな空間です。安眠できる静かな環境に置いてあげることが大切です。
狭い所を好むので、寝床は囲われた形状のものを選ぶと良いでしょう。特に入口が狭く中が広いタイプが良い。
猫草
外猫を家猫にする時に、意外と見落としがちなアイテムが猫草です。外で生活していた猫にとって猫草は必要です。
猫草の栽培キットが売られているので、利用してみると良いでしょう。
水飲み場
水を飲む量が少ない場合、泌尿器の病気のリスクが高まります。水をこまめに飲めるように水飲み場は複数設置する方法が対策になります。
流れる水やぬるま湯を好む猫もいるので、ひと手間かけてみてください。
爪とぎ場
猫の爪とぎには、テリトリーの主張と古い爪をはがす目的があります。
お好みの場所に好みの素材の爪とぎを設置するようにしましょう。外猫は木で爪をとぐことが多いので、木のタイプの爪とぎを設置すると良いかもしれません。猫の好むもあるのでいろいろ試してみてください。
隠れ場
寝床の他にも、いくつか隠れ場を用意してあげると、猫が落ち着ける場所ができて安心です。
飼い主さんが何気なく置いたダンボール箱を気に入る猫もいるので、家庭に合わせてアレンジしてみましょう。
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外を眺めるスペース
外で生活していた猫が、ある日突然、閉ざされた空間に閉じ込められると不安に感じるものです。
外を窓越しに眺めるスペースがないと、かえってストレスになります。室内でも外を眺めるスペースを2、3箇所は作ってあげてください。
オモチャで遊んであげる
外猫を家猫にすると、外での狩りができなくなるので、オモチャで一緒に遊んであげて、運動する機会を作ってあげてください。
外に出られないストレスを紛らわす手助けになることでしょう。
猫が鳴いても外に出さない
外猫を家猫にする方法で最も重要なことは「忍耐」です。
外猫を家猫にすると、初めのうちは外に出たいと鳴き続けますが、猫が鳴いても無視してください。
時には、夜鳴きして大変なこともあると思いますが、基本的は無視です。1ヶ月ほどは我慢が必要なので、家族全員の協力が不可欠です。
しつこく夜鳴きに耐えきれずに、1回でも途中で外に出してしまうと、鳴けば要求が通ることを学習してしまうので注意が必要です。
夜鳴きしても要求を受け入れてもらえない猫は、しばらく経つと疲れ切って不貞寝します。
そんな夜を繰り返していくうちに、猫が外には出られないことを学習していきます。
猫の記憶は16時間も持つと言われています。実は学習能力が高い動物なのです。
健康や安全面から室内飼いがおすすめ
現在の猫は、「家猫」と「外猫」に分けられます。家猫は言葉の通り、室内で飼われるペットとしての猫です。
外猫には3種類あり、1つ目は自分自身の力で暮らしている純粋な「野良猫」です。2つ目は地域などで外猫の世話をしている「地域猫」です。3つ目は家の中と外を自由に行き来できる飼い猫です。
外猫は運動量が増えてる上に、小動物を追う、狩るなどの行動で猫の本能を満たしやすくなります。その反面、猫同士のケンカでケガをしたり、事故に巻き込まれることも少なくありません。なかには外に出たまま帰らなくなってしまう迷い猫もいます。
このような現状から、現在では「終生完全室内飼育」を推奨している専門家が多い。
室内飼いは、感染症やケガの危険は減りますが、どうしても運動不足になりがちです。愛猫に合わせた遊びの方法や適切な食事で、肥満防止に努めましょう。これは長生きにも繋がります。
家猫のメリット・デメリット
人間の家族とともに過ごす家猫。ケガや事故の可能性は少なくなるため、長寿の傾向があります。
また、飼い主さんとの絆も深まりやすくなります。家の中で一日ゴロゴロと寝て過ごす猫もいます。穏やかな寝顔は飼い主さんの癒しにもなります。
寝床と食事が安定して供給されるため、のんびり過ごして運動不足になりがちです。
メリット
- 飼い主さんとの関係が深まりやすい
- 病気やケガの心配が少なくなる
- 無用な妊娠・出産が減る
デメリット
- 運動不足になりやすい
外猫のメリット・デメリット
外猫は、本能を満たした生活ができますが、ケガや病気の可能性は高まります。
日本では猫の多い街や島として有名な猫スポットも多くあります。これらの地域では、猫が観光の目玉になっていて、地域住民が猫の生活を管理していることもあります。
野良猫の中には、ご飯だけを特定の家にもらいに来る、いわゆる「通い猫」もいます。
メリット
- 猫の本能を満たした生活ができる
デメリット
- 病気やケガの可能性が高まる
- 頭数が増えてしまう
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