クラウンローチは、野生下では30cmを超えるほど巨大化する魚として知られています。飼育下においては、大きくなっても15cm前後に留まる個体が多いですが、飼育環境によっては20cm以上まで成長する個体もいます。今回は、クラウンローチの成長速度と、巨大化させるためにできる事について紹介します。
クラウンローチの成長速度
卵から生まれたクラウンローチの稚魚は、3~4ヶ月かけて一気に成長し、体長5cm前後まで大きくなります。その後は成長速度が安定して、1ヶ月間で数mm程度の成長スピードで大きくなっていきます。
大抵は、生後2ヶ月くらいのクラウンローチがペットショップで販売されています。ですから、ペットショップで購入してから1~2ヶ月間くらい飼育すると、その後は成長速度がゆっくりになっていきます。
クラウンローチの成長がいつまで続くのかについては、非常に個体差があるので一概には言えませんが、生後2~3年ほどで成長が止まる個体が多いように思えます。
ただし、クラウンローチを大型水槽で飼育している場合は、生後3年以上経ってもまだまだ大きくなる可能性は十分にあります。クラウンローチに限らず、魚の成長速度は水槽の大きさや餌の量など、飼育環境による影響が大きいです。
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クラウンローチを巨大化させるためにできる事
水槽は90cm以上が望ましい
60cm水槽で飼育して20cm以上のクラウンローチに育て上げたという実例もありますが、クラウンローチを巨大化させるためには豊富な運動量が必要なので、できれば90cm以上の水槽で飼育することが望ましいです。
クラウンローチが、たくさん泳ぐことによってエネルギーを消費すれば、食べる餌の量も増えていくはずです。
広いスペースを確保するために、クラウンローチを単独飼育すれば巨大化するのかと言う、実はそうでもない。単独飼育のクラウンローチが、ある程度の大きさで成長が止まってしまうこともあります。
クラウンローチはドジョウの仲間で、普段は水草や流木の影に隠れて出て来ないことが多いです。そんな性格のクラウンローチが、他の魚の動きにつられて餌を食べに出てくることがよくあります。
クラウンローチと混泳可能な魚を水槽に入れてあげることが、食欲を促すことに繋がることもあるのです。
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餌はバランス良く与える
クラウンローチは雑食性の魚で、生き餌や人工飼料、時には水草まで食べることもあります。ですから、1つの種類の餌を与え続けるよりも、様々な餌を与えた方が食欲を促すことに繋がると考えられます。
クラウンローチには、アカムシやイトミミズなど生き餌や、沈下性の人工飼料などをバランス良く与えると良いでしょう。クラウンローチは熱帯魚の餌なら何でも食べるので、他の魚に与えた餌を食べていることもあります。与える餌の量は様子を見ながら調整していくと良いでしょう。
成長を阻害する要因は排除する
クラウンローチを巨大化させるためには、広い水槽で程良く運動させて、自然に食欲を促していくことが大切ですが、その他に成長を阻害する要因があっては上手くいきません。
成長を阻害する主な要因は、過密飼育、餌の与え過ぎ、水質の悪化、急激な温度変化、水槽を叩くなどが挙げられます。これらは成長速度に悪影響を及ぼすばかりか、寿命を縮める要因にもなるので注意が必要です。
できるだけ肉体的にも精神的にも負担をかけずに飼育することが重要です。クラウンローチの飼育には、ゆっくりと休める隠れ家を作ってあげることが大切です。隠れ家になる土管などのペット用品を設置したり、流木や水草などを水槽に入れてあげると良いでしょう。
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