熱帯魚の繁殖飼育では、産み落とした卵や稚魚を隔離するための産卵箱が必要です。産卵箱には、メイン水槽の中に設置するタイプと、メイン水槽の外に設置するタイプのものがあり、今回はそれらのおすすめの産卵箱を紹介します。
熱帯魚の卵や稚魚を隔離するためのボックスは主に2種類
熱帯魚の繁殖に使える隔離ボックスは、「水槽内に設置するタイプ」と「水槽外に設置するタイプ」の2種類があります。
水槽内に設置する隔離ボックスは、産卵ケースと呼ばれることが多く、水槽外に設置する隔離ボックスは、サテライトと呼ばれることが多いです。どちらも小型の水槽に熱帯魚の卵や稚魚を隔離する意味では、同じものなので、ここではいずれも産卵箱と表記しておきます。
「水槽内に設置するタイプ」と「水槽外に設置するタイプ」の産卵箱には、どちらもメリットとデメリットがあります。どちらを使うのかは、結局は飼育者のお好みで選べば良いです。それでは、それぞれの産卵箱の特徴とおすすめの商品を紹介していきます。
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水槽内に設置するタイプの産卵箱
水槽内に設置するタイプの産卵箱のメリットは、水槽に壁面に固定して水槽内に入れるだけなので、とにかく使用が簡単であるという点です。そして、水槽内の水をそのまま使うので、水温と水質の変化が無いというメリットもあります。
このタイプの産卵箱のデメリットは、産卵箱で水槽のスペースが取られてしまうという点です。産卵箱が邪魔になって水槽の見た目が損なわれてしまいます。
また、このタイプの産卵箱は、ゴム製の吸盤を使って水槽の壁面に固定するのですが、この吸盤が外れて産卵箱が沈んでしまうという問題が起こることがあります。
産卵箱が水槽の底に沈んでしまうと、稚魚が逃げ出してしまうので、商品によっては吸盤が外れそうになっていないか、頻繁にチェックする必要があります。
おすすめの水に浮く産卵箱
水槽内に設置するタイプの産卵箱の問題点は、産卵箱を固定している吸盤が外れてしまうと、産卵箱が水に沈んでしまい、稚魚が逃げ出してしまうことがあるということです。
この商品は、産卵箱が水に浮くフロート機能付きなので、産卵箱が沈んで稚魚が逃げ出す心配はありません。
産卵箱の上部と下部の間に、卵や稚魚しか通れない隙間が空いたスリットで区切られています。上部に産卵を控えた親魚を入れておくと、産み落とされた卵がスリットの隙間を通って、産卵箱の下部に隔離されるという仕組みです。
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水槽外に設置するタイプの産卵箱
水槽外に設置するタイプの産卵箱の最大のメリットは、水槽の外付けになるので、メイン水槽内の見た目を損なわずに使えるという点です。
また、このタイプの産卵箱は、常に水槽の外に隔離できるので、熱帯魚の繁殖以外の用途でも使用できます。たとえば、ベタなどの混泳が難しい魚を隔離して飼育することができたり、弱った魚を一時的に隔離するために使うなど、様々な用途に使えます。
水槽外に設置するタイプの産卵箱のデメリットは、使用するには別売りのエアーポンプとエアーチューブが必要なので、やや費用がかかるという点です。
また、外付けなので、水温が一定ではないというデメリットも挙げられます。寒い季節では、メイン水槽よりも外付けの産卵箱の方が1℃くらい低いということがあります。
おすすめの外付け産卵箱
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この商品は、透明度の高いプラスティック製の外付け産卵箱です。エアーポンプを使って空気とともにメイン水槽内の水をリフトアップして、外付けの産卵箱の中で循環させる仕組みです。
産卵箱の上部と下部がスリットで区切られていて、上部にいる親魚が産み落とした卵を下部に隔離する構造になっています。
この商品を使用するには、別売りのエアーポンプとエアーチューブが必要です。
また、水槽外に設置するタイプの産卵箱は、どうしてもエアーポンプの音がうるさいものが多いです。この産卵箱には、エアーポンプの泡を細かくすることで騒音を軽減するグレードアップセットという別売り商品があるので、合わせて使うことをおすすめします。
グレードアップセット
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