今回は、夜行性のはずのハムスターが、夜も寝ている理由について紹介します。また、夜は電気を消して真っ暗にしても大丈夫なのかなど、ハムスターの夜間の飼育環境についても解説していきます。
ハムスターが夜も寝ている理由
基本的には、ハムスターは昼に寝て夜に起きる夜行性の動物です。厳密に言うと、日の出の薄暗い時間帯と、日没の薄暗い時間帯に活発になる薄明薄暮性の動物とも言われています。
いずれにせよ、ハムスターにとって夜は活発になる時間帯で、昼も夜も寝ているということはあまりないわけです。にもかかわらず、ハムスターが夜も寝ている場合は何らかの理由があるのかもしれません。
ハムスターが新しい飼育環境に慣れていない
ハムスターを飼い始めたばかりの頃は、ハムスターがまだ新しい環境に慣れていないため、環境の変化によるストレスや生活リズムが把握できていないなどの理由で、夜も寝ていることがあります。
ハムスターをお迎えしてから1週間程度は、できるだけ刺激を与えずに、そっとしてあげることが大切です。
ハムスターが新しい環境に慣れることが最優先なので、餌やりや温度管理など最低限のお世話だけして、後はそっと見守ってあげるようにしましょう。ハムスターが環境に慣れてくると、生活リズムも整ってきます。
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昼夜逆転している
ハムスターの飼育は、昼は明るく夜は暗くすることが大切です。ハムスターが昼に寝るからと言って、昼間に暗い場所にケージを置いてしまうと、ハムスターのホルモンバランスが乱れて昼夜逆転してしまい、夜も寝ていることになりかねない。
夕方から夜にかけて、餌やりや一緒に遊んであげる時は、部屋の電気がついていても良いですが、その他の夜の時間帯は部屋の電気を消すようにしましょう。
実は起きてる
ハムスターが夜も寝ているように見えて、実は起きているということもあります。
ハムスターの睡眠時間は約14時間と言われていますが、人間のようにまとめて睡眠時間をとっているわけではありません。人間の場合は約8時間の睡眠をまとめてとりますが、このような寝方は特異なもので、その他の大抵の動物は、浅い眠りの状態で寝たり起きたりを繰り返して睡眠をとります。
ですから、ハムスターは夜に全く寝ないわけではないのです。夕方に餌を食べて、食後に眠くなることもありますし、夜に回し車で走り疲れてウトウトと寝てしまうこともあります。
また、個体によっては活発になる時間帯が異なり、夕方に活発になるハムスターもいれば、飼い主さんが眠る深夜の時間帯に活発になっている子もいるので、実は飼い主さんの知らない時にハムスターが起きているのかもしれません。
ただし、餌も食べずに昼も夜も寝ている場合は、体調を崩している可能性も考えられるので、心配な時は動物病院で診てもらうようにしましょう。
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ハムスターは夜は電気なしの真っ暗でいいの?
ハムスターの目は近眼でモノクロに見えていると考えられています。人間の目のように色を感知する能力は低いのですが、ハムスターの目は光を感知する能力に優れています。
そのため、野生のハムスターは、月明かりのわずかな光だけで対象を見ることができるので、天敵が寝静まる夜間に食べ物を探して走り回ることが可能なのです。
ですから、ペットとして飼育しているハムスターでも、夜は電気を消した状態でも大丈夫です。電気を消した部屋は、人間にとっては真っ暗で何も見えなくても、ハムスターにとってはカーテン越しのわずかな光だけで見ているはずです。
むしろ、真っ暗な環境にいるハムスターに向かって、急激に強い光を当てると、光感度の良いハムスターの目を傷めてしまいます。それを防ぐためにも、ハムスターが隠れられる寝床や深い床材などが必要になります。
ハムスターの卵型ハウス
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